PayPal創業者支援のスタートアップTagomi(タゴミ)のサービスがスタート!

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Paypal創業者支援のスタートアップTagomi(タゴミ)のサービスがスタート!

今月17日(月)、仮想通貨の電子ブローカー事業に取り組むスタートアップTagomi(タゴミ)のサービスがスタートした。

仮想通貨の世界に不足しているプレイヤーとは?

ウォール・ストリートでは、大口の投資家はブローカーに頼って取引の細かい変数を設定して、取引所と価格を決定する。ある意味、これらのブローカー・ディーラーは、市場にベットする投資家と市場そのものをつなぐ媒介である。しかしながら、仮想通貨の世界ではブローカーの役割を果たすプレイヤーはほとんど存在していない。

最近、コインベース(Coinbase)はこの領域に参入すると発表した。ジェミニ(Gemini)もまた、特定の顧客に対してこのようなことを行なっている。そして、電話やチャットグループを通じてほぼ独占的に店頭取引(OTC)を行うプレイヤーがいる。

Tagomi(タゴミ)とは、どのような企業か?

Tagomi(タゴミ)は、ペイパル(PayPal)の創業者であるピーター・ティール(Peter Thiel)氏のファンドが支援するスタートアップ企業だ。同社は、仮想通貨市場への仲介役を探している投資家のために、デジタルを活用したワンストップ・サービスを提供することを目指している。今年の初めには、1,600万ドル(約18億円)の資金調達に成功した。

Tagomiを率いるのは、KCGの元幹部でありゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)のパートナーを務めていたグレッグ・タサール(Greg Tusar)とユニオン・スクエア・ベンチャーズ(Union Square Ventures)の投資チームに所属していたCEOのジェニファー・キャンベル(Jennifer Campbell)である。

「最良」の条件で取引を「執行」すること

Tagomiのビジネスには、コンサルティングの要素も含まれる。例えば、大口の顧客が現れて、数百万ドルの仮想通貨取引を行いたいとする。するとTagomiは、複数の取引所から集められた利用可能なデータに基づいて、取引を行う最善の方法を顧客に提示する。

当然、取引が実行されるまでに条件が変わる場合がある。それは、複数の取引所でも単一の取引所でも起こりうるし、数時間あるいは数日の間に起こる可能性がある。いくつかの場合では、取引アルゴリズムが意思決定プロセスに役立つかもしれない。最終的な目標は、タイミングのずれと市場の影響を制限することによって、「最良執行」を実現することである。

「最良執行」は、既存の株式などの市場ではよく理解されているが、仮想通貨の世界ではまだまだ発展途上である。コインベースとブロックチェーン社は、「最良執行」の独自標準を開発している。Tagomiは「最良執行」について、トレーダーがポジションを自由に行き来することができる流動性に着目しているという。Tagomiの今後の動きに注目である。

(文・師田賢人

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参考:The Block


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