【2018年1月16日の悪夢】ビットコイン(BTC)価格の暴落劇を振り返る

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ビットコイン(BTC)価格の暴落劇を振り返る

仮想通貨ライターの五月雨まくら(@samidare_makura)です。

2018年1月16日、ビットコイン(BTC)価格が暴落しました。他のアルトコイン銘柄も軒並み価格を下げ、仮想通貨市場に暗雲が訪れました。それから下落トレンドが続きましたが、2月6日に安値65万円を底に一旦反発。1月15日(高値172万円)から2月6日までの下落率は、およそ72%を記録しました。

ビットコインレート
参考:Tradingview

当然、ビットコイン(BTC)価格が下がったことには要因が存在します。この記事では、一先ず相場は落ち着いたと判断して、ビットコイン(BTC)がこれほどまでに下落した要因を3つに絞ってまとめたいと思います。

要因1:中国による仮想通貨取引取り締まり強化

2018年1月15日、Bloomberg社によって報じられた記事を紹介します。

China is escalating its clampdown on cryptocurrency trading, targeting online platforms and mobile apps that offer exchange-like services, according to people familiar with the matter.(関係者によると中国が仮想通貨取引に関する取り締まりを強化している。対象となるのは、取引所のようなサービスを提供しているオンラインプラットフォームまたはモバイルアプリだ)

参考:China Escalates Crackdown on Cryptocurrency Trading – Bloomberg

中国はこれまで、ICOや国内での仮想通貨取引を禁止しており、いずれも市場価格に大きな影響を与えました。今回の報道も、ビットコイン(BTC)価格の下落に影響を与えたことが推察されます。個人的には、中国はこれから先も仮想通貨への規制を強めていくと思います。それは、FacebookやTwitter、Googleに対して、中国政府がどのように対応したのかを考えればわかるでしょう。そのため、市場はそれほど中国の規制に対して、過敏に反応する必要はないのではないでしょうか?

要因2:韓国の仮想通貨全面禁止の噂

1月下旬にかけて、韓国が仮想通貨の全面禁止の噂が流れ始めました。その根拠は、韓国政府による仮想通貨に関する発表でした。

The government is considering many options to regulate cryptocurrencies, including a complete shutdown of all cryptocurrency exchanges.(韓国政府は仮想通貨規制に対して複数の選択肢を議論している、それには仮想通貨取引所を完全に閉鎖することも含まれる)

参考:South Korea says ‘shutdown of cryptocurrency trading on the table’

しかし、その後発表された韓国政府のガイドラインは、実名登録を義務化する内容で、仮想通貨取引所を全面禁止する内容ではなかったため、投資家は一安心したといったところでしょうか。この全面禁止の噂は、前述した中国による取締まり強化と同時期でしたので、相乗効果で投資家の不安を駆り立てたのでしょう。中国と韓国は、仮想通貨を語る上でなくてはならない市場ですから尚更です。

要因3:コインチェックのNEM(XEM)ハッキング

2018年1月26日、コインチェックはハッキングされ、約600億円のNEM(XEM)が不正に盗まれました。MT GOX事件の被害額が「約114億円」だったことを考えると、今回のハッキング事件の規模を想像することができます。これにより世界中で仮想通貨取引所のセキュリティに対する不安が蔓延しました。さらに、その後も「金融庁の立ち入り捜査」や「不正取引疑惑」も疑われ、仮想通貨に対する信頼を失墜させるような事件となりました。

コインチェックは、システムがユーザーフレンドリーであることや、多数の銘柄を取扱っていたため、とても使いやすいサービスです。識者は、取引所におけるカウンターパーティーリスクを唱えていましたが、正直、自分は大丈夫だろうという気持ちを持った投資家の方も多くいたのではないでしょうか。今回の事件は、仮想通貨に対する投資を見直すいい機会になります。失敗から学んで、次に生かしましょう。

ビットコイン(BTC)価格の暴落劇のまとめ

2018年1月16日から現在(2月上旬)までのビットコインの暴落要因を3つあげました。もちろん、これ以外の要因も多数存在すると考えられます。

ビットコイントレードボリューム
参考:CryptoCompare

ただ、コインチェックのハッキングは被害額が過去最大級であったことや、ビットコイン(BTC)取引量の多くが日本で行われている現状を考えると、相場に与えた影響は大きかったのではないでしょうか。

最後に私の見解では、今回のビットコイン(BTC)暴落はそれほど悲観する必要はないと思います。なぜなら、価格水準としては2017年の11月ごろに戻っただけであり、むしろ2017年12月と2018年1月中旬までの相場が異常に高かっただけではないかと思います。

2018年は仮想通貨に対する規制や取締まり、税制など、法整備が世界中で行われていくと考えられます。それらの発表によって、ビットコイン(BTC)価格が上下する事はあると思います。動向を注視しましょう。