約4兆円のビットコイン(BTC)が眠った状態に、発行済みの約25%に相当

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約4兆円のビットコイン(BTC)が眠った状態に、発行済みの約25%に相当

暗号資産(仮想通貨)市場データプロバイダーのコインメトリクス(Coin Metrix)によると、発行済みのビットコイン(BTC)の内、約400万BTC(正確には384万7859BTC)、時価にして約400億ドル(約4兆3,400億円)が過去5年の期間、ウォレットの中に保存されたままであることが分かりました。その額は増えつつあると見られ、「価値の保存」として保持されている可能性も十分あります。

ビットコイン(BTC)を「価値の保存」として退蔵

デジタル通貨アナリストでポッドキャストTales from the Cryptの共催者であるマット・オーデル(Matt Odell)氏は、ウォレットに保存されたままのビットコインが過去最高の額に達していることを確認して、ツイッター上で「過去5年の間全く触れられずにいるビットコインの供給量が最近、最高記録に達した。これは交換媒体としてのビットコインが、ますます価値の保存となっていることの証である」とつぶやきました。

5年以上動きのないBTC量
出典:Coin Metrix

別の複数のアナリストは、ビットコインが世界金融システムの不安定に備えるヘッジとして役立っていると指摘します。ビットコインが持つヘッジとしての役割によって、多くの新たな投資家はポートフォリオの一部をビットコイン関連投資に割り当てている可能性があります。

ビットコイン(BTC)は数少ないクジラの所有物になるのか?

一方、著名な仮想通貨アナリストでアダプティブキャピタル(Adaptive Capital)のパートナーであるウィリー・ウー(Willy Woo)氏は、保持されたままのビットコインが増えていることは、流通量の減少につながり、その結果としてビットコイン価格のボラティリティが高まり、仮想通貨の価格 変動が金塊のそれと同じ状態になる可能性があると見ています。

同氏はツイッター上で、「ゴールドは何故、100週でなくほぼ100年も変わらず、シットコイン(草コイン)のような取引になるのか?」と自問自答して、「答えは自明だ。それは集中的供給を保持するための一部の人の手の内で管理されている市場ということだ。ビットコインドリームの最大のリスクは、わずかな数の人の手にコインが集中して、新たなバンカーがの誕生することだ」と投稿しました。

ウー氏が言いたいことは、市場に供給されるビットコインの多くは、わずかの数のビットコインクジラもしくは広く数多くの所有者のいずれかの所有に落ち着くことになると信じています。同氏は関連して、仮想通貨投資・運用会社グレイスケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)が(2918年末時点で)流通量の約1%に当たる20万3000BTC(約20億ドル)を保有したとの報道に注意喚起しています。

マイニング済みの1,680万BTCの約4分の1が行方不明、退蔵か消滅か?

コインメトリックスによると、2018年の1年に眠ったままのビットコインは1,000万BTCに達し、過去最高を記録しました。これはこれまでに採掘されたビットコインの50%以上が1年を通じて取引されなかったことを意味します。ちなみに18年初めまでに、上限である2,100万BTCの内、ほぼ80%の1,680万BTCがマイニング済みとなっています。

ブロックチェーン分析会社のチェーンアナリシス(Chainalysis)が17年11月に発表した調査によると、その時点で379万BTCから278万BTCが永久に市場から消滅しているとしています。その数字は発行済みのビットコインの25%相当でした。サトシ・ナカモトが保有するBTCと長期ホルダーのそれを計算にいれても、同社は最大379万BTCがプライベートキーやシードフレーズの管理不備が理由で「失われた可能性が強い」と指摘しています。コインメトリックスの調査結果とほぼ一致しています。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

参考
Coin Metrics’ State of the Network: Issue 9

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