ブロックチェーン業界も注目すべきAirbnb(エアビーアンドビー)が目指す分散化オーナーシップとは

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Airbnbが目指す分散化オーナーシップとブロックチェーンとの関わり

Airbnb(エアビーアンドビー)は、同社のサービスのホストに自社株式を貸与できるようにしたいと考えていることをアナウンスしました。これには規制の変更が必要であり、同社は、証券取引委員会(SEC)に対して規制の変更を求めています。

SECも可能性を探るAirbnbの計画

同社は今年5月に、2019年にも上場を目指している考えを明らかにしています。企業価値は30億ドル(約3兆3,000億円)にもなるとも推定されており、巨大ユニコーンの未上場ステイが常態化した昨今のトレンドの中でも、特に大きい未上場スタートアップです。

同社は21日、SECへ宛てた書簡で、民泊ホストへの株式提供の是非を判断する規制の変更を検討するよう要請しました。

SECは今年7月中旬、ギグ・エコノミー関連の企業に関して、従業員へのストックオプションのように、いわゆる契約業者(UBERではドライバー、Airbnbではホストにあたる)への株式提供を許可するために規制の見直しを行う可能性について意見を募っていました。

熱心なドライバーやホストは、それらの会社の成長に大きく貢献をしているはずであり、シェアリングエコノミーの経済圏のプレイヤーがストックオプションをもらえるような考えからです。

Airbnbの今回のアナウンスは、まさにこれにあたるものです。

ブロックチェーン的なAirbnbの考え

Airbnb CEOのブライアン・チェスキー(Brian Chesky)氏は声明で、「当社の最も誠実なホストに株主になっていただきたいが、そのためには規定の変更が必要である」とコメントをしています。

現在の規制では、上場を検討する企業が、無償新株譲渡などを無制限に行うことや、貢献してくれたとはいえ社外の関係者に株式の譲渡を何度も行うことは難しいです。

ギグ・エコノミーやシェアリングエコノミーの文脈で、株式のやり取りについて、新しいルールが必要なのではないかという議論です。

ネットワークに貢献をしてくれた人に、還元する思想は、どこかブロックチェーン的でもあり、時代が進む方向はやはりこちらであることを再認識できます。

Airbnbが行おうとしていることも本質的には、企業のオーナーシップ(株式)を広く分散させて行う非中央集権化とも言えます。

ルール化されることでブロックチェーン業界にも影響か

もし、こういったことが当たり前になると、Airbnbの経済圏の参加者は、ストックオプションを得るためにより良いホストの仕事をすることが期待されるかもしれませんし、それはまさにトークンエコノミーという文脈で可能だと言われることです。

また、Airbnbのようなケースでホストに株式を与えることが規制のもとでルール化されると、その規制はブロックチェーンの文脈にも関わってくることは間違いなく、この規制の動向はブロックチェーン業界でも重要度が高いものになると言えます。

いずれにしてもブロックチェーンを使っていても、使っていなくても、より分散化するオーナーシップや、コミュニティと成長する企業モデルのようなものの成立は、中長期でひとつのトレンドであると再認識できます。

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参考
the Telegraph


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