ゴールドマンなど大手3社アナリストが仮想通貨市場の下半期を分析

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ゴールドマンなど大手3社アナリストが仮想通貨市場の下半期を分析

ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)、デジタル資産投資会社アルカ(Arca)、ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)の3社はこのほど、ビットコイン(BTC)がデジタルゴールドとして見れらることに対して、必ずしも一致した見方ではないようです。

防護的資産の金はリスクオン・ヘッジとしてのビットコインと同等ではない

 
3社のアナリストたちは、「価値の保存(store of value)」「安全資産(safe heaven」」あるいは「防護的投資(defensive investment)」と形容されているビットコインについて分析した結果、一部の見解とし、ビットコインと金(ゴールド)は必ずしも同等ではなく、決してディフェンシブ(防護的な)資産ではないと主張しています。しかし一部のアナリストは、「今後のデジタル準備資産」としての兆しに強気の見通しを持っています。

ビットコインはほかの仮想通貨の競争相手ではあっても、金に対しては直接の競争商品ではありません。その理由はボラティリティ(価格の大幅変動)です。ゴールドマン・サックスのアナリストの報告書(7月6日)によると、「われわれは金をディフェンシブなインフレーション・ヘッジとして、また仮想通貨をリスクオン(収益を追求しやすい相場)のそれとして見ている」と解説しています。

ブルームバーグは、ビットコインは金のデジタルバージョン以上との見方

アルカの最高投資責任者(CIO)であるジェフ・ドーマン(Jeff Dorman)氏によると、ディフェンシブな資産とは公益事業株、ヘルスケア株、米国債などで、「ビットコインはデジタル資産の中ですら『ディフェンシブな資産』ではないとしてします。

ブルームバーグ・インテリジェンスのシニア商品ストラテジストであるマイク・マクグローン(Mike McGlone)氏は、ビットコインが分散型の準備資産であり、価値の保存として世界で受け入れられ始めていると主張しています。同氏は、ビットコインが金のデジタルバージョン以上のものであり、その将来性は1オンスの金の100倍以上で安定することであり、そのボラティリティは引き続き下降線の軌道に乗ると主張します。

第2四半期のビットコイン価格下落は強気相場の一時的停止に過ぎない

仮想通貨市場は、今年下半期に入ってより成熟した段階に入りつつあります。マクグローン氏は下半期の見通しを分析して次のように述べています。「米財務省の長期債が、利回り2%の閾値を下回る場合、ビットコインと金が下半期の主役になる立場にある。第2四半期のビットコイン価格の大幅下落は、長続きするだろう強気市場の中の一時的停止であると証明される可能性がある」

マクグローン氏によれば、エネルギー消費問題、中国の仮想通貨締め付け、米国のETF(上場投資信託)認可の遅れなど、第2四半期にビットコイン価格下落への圧力がかかった主たる理由については、「すべて一時的なもので、これら問題の解消は、長期的観点から見て極めて有望だろう」とコメントしています。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

参考
Store Or Not Store Of Value? Three Reports Weigh In On Bitcoin

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長瀬雄壱
フリージャーナリスト、大手マスコミのOB記者。在職中は社会部、科学部、外信部で記者活動を行なう。特に外信部では、10年余り海外特派員(3カ国)を務め、国際関係、政治、経済、社会、戦争取材など、あらゆる分野で記者活動を続けた。翻訳業務経歴は約50年あり、今でも海外ニュースを深くモニターしている。