暗号通貨NEM(ネム)には公証に使えるサービスがあります。それがApostille(アポスティーユ)という機能です。これはブロックチェーンテクノロジーを応用し、公証に使えるようにしたものです。

そもそも、公証とは何か?国語辞書を引き調べると・・・

1)公式の証拠。
2)行政上、特定の事実または法律関係の存在をおおやけに証明すること。不動産の登記、選挙人名簿への登録など。

この公証をNEM(ネム)のブロックチェーンを使用することで可能とするのがApostille(アポスティーユ)機能です。では実際にNEMのApostille機能を触りながら、どういう未来が可能なのか考察していきたいと思います。

実はブロックチェーンと公証は相性がいい

公証には、書面の作成、署名、日付等が必要となります。ブロックチェーンでは、作成した文章をアップロードした際、秘密鍵を用いて署名し同時にタイムスタンプが押される仕組みとなっています。

また1度ブロックチェーンに刻まれた内容は改ざんすることが不可能に近く、第三者の機関無しに公証を作成することができるのです。

通常の公証では書面に記載された事柄と署名、日時により第三者機関が正当性を証明してくれます。

ブロックチェーンでは技術そのものが、証明してくれるのです。ブロックチェーンを利用することで、著作権、不動産登記、特許、借用書なども簡単に応用できるのではないでしょうか。

実際にApostille(アポスティーユ)を触ってみる

では、NEMのApostille機能を実際に触ってみたいと思います。今回は、私が作成した画像を使い公証してみようと思います。公証内容は以下の通りとします。

公証内容

Nanowalletのダウンロード

まずApostilleするのに必要なNEMのウォレットであるNanowalletをダウンロードし、自分のアカウントを作成します。

作成時にNanowalletのバックアップファイルとパスワードを保存することを徹底しましょう。ダウンロードはNEM公式サイトから可能となっています。
https://nem.io/downloads/

アポスティーユの作成

Apostille

Nanowalletを開き上部タブの欄にサービスという項目があります。サービスを選択するとNanowalletでできる機能の一覧が表示されます。

その中にアポスティーユがあるので作成を選び進んでいきます。
作成画面に切り替わります。作成画面では、パスワードを入力し、自分でわかりやすいようにタグ付けします。

また保管先はパブリックかプライベートの選択ができます。状況によって選択します。

あとは公証として登録したいファイルをアップロードするか、テキストを記入します。(ファイルはドラッグ&ドロップでアップロードできます)

すると、公証するファイルの情報が表示されます。あとは送信をクリックしましょう。

アポスティーユ作成

Nanowalletのダッシュボードを見ると、登録されたのがわかります。手数料は現在0.2XEM(日本円にして5円程度)のようです。

Nanowalletダッシュボード

登録と同時にファイルがダウンロードされます。ダウンロードされたファイルには証明書が入っています。(Private keyが記載されているので他人に見せる時には注意してください)デザインもシンプルでかっこいいですね。

証明書

ファイルを監査する

Apostilleしたファイルに不正がないこと(ファイル内容の書き込みや編集など)を確認することができます。

Nanowalletのサービス欄にあるアポスティーユに監査という項目があります。監査を選択しApostilleに登録したファイルをアップロードすると監査が始まります。

Apostilleへ登録した時とファイルの内容が変わっていなければ「ファイル監査に成功しました」と表示されます。誰もこのファイルに勝手に手を加えていないことが証明できます。

アポスティーユ監査

ファイルを編集し改ざんするとどうなるのか!?

では、登録したファイルを編集し、内容を改ざんしたらどうなるのでしょうか!?実際に下記のようにファイルを編集して監査してみたいと思います。

すると、「署名認証に失敗したためエラーが発生しました。」と表示されます。これにより、ファイルに改ざんがあって、Apostilleに登録した時と相違があることがわかります。

ファイル改ざん実験

アポスティーユ改ざん

最後に

NEMのブロックチェーンを用いたApostilleは非常に簡単で、誰でもファイルを登録することができます。

ブロックチェーンテクノロジーによって改ざんを防止し、オリジナルのものなのか証明することが可能です。

今現在、紙ベースで第三者機関の信用のもと行われている公証ですが、ブロックチェーンの革命によりインターネット上で合理的に可能となっています。

この技術が未来を後押し、それが当たり前になる世の中が来ているようにも感じます。

大手企業でも不正が行われる現代で、何を信頼し信用していくかが人々に問われています。その中でブロックチェーンテクノロジーは、信頼できるポジションへと成長していくのでしょうか。

今後のブロックチェーンテクノロジーの発展と拡大へ期待していきたいと思います。