オーストラリア証券取引所(ASX)、ブロックチェーン決済システム実装を2021年に延期

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オーストラリア証券取引所(ASX)、ブロックチェーン決済システム実装を2021年に延期

オーストラリア証券取引所(以下:ASX)はブロックチェーン決済システム導入の延期を決定し、2021年の第2四半期までは従来のCHESS清算決済システムを利用することとなった。

ブロックチェーン決済システムの導入は2021年に

当初、2020年末までにこの新しいシステムを導入する予定だったASXは、2018年9月4日に今年の4月に発行したブロックチェーン決済システムの実装に関するアンケート結果に答えた報告書を発表した。

ASXによると、アンケートには従来の清算決済システムの利用者、支払い業者、市場オペレーターなど、様々なステークホルダーが参加し、41件の回答が得られたそうだ。

この回答に基づいて、ASXはこの新たな決済システムの実装を2021年の3~4月に延期することを決定した。このことは、システム実装に先立つユーザーと業界全体のテスト開発期間をそれぞれ半年ずつ延長することを意味する。

今回決定した新システム実装の延期は「導入された新システムにテクノロジーがついてこれるのかを考えると本当にこの2020年の第4四半期から2021年の第1四半期の間に新システムの実装が実現できるのか疑わしい」というコメントを受けたことが背景にある。

ASXは、「この短期間であまりにも多くの新機能を詰め込み過ぎているという指摘がアンケートの中で最も多く見られた見解でした」と説明。また、「この短い期間内でのプロジェクトの実行は混乱と危険性を招かないかという議論が多くなされていました」とのコメントを発表している。

システムの導入でコスト削減と取引の効率化を図る

当初予定されていた新システムの実装には、外貨決済や残高情報のレポート機能などブロックチェーンシステムを利用した7つの機能を備えていたが、これらに関しても同様に今の段階でのリリースは時期早々だという結論に至った。

さらにASXは、この新システムの立ち上げ時にユーザーが利用できる新機能も、潜在的なリスクの問題や規制当局の認可に左右されると警告している。

ASXは2015年以降、分散型台帳技術の導入を視野に入れ、開発を続けている。前年の報告によると、ASXはブロックチェーンをベースとした決済システムを実装し、運営コストの削減と取引の効率化を図っているとのことだった。

今回の新システム実装プロジェクトのスケジュール変更に関して、同取引所のマネージングディレクター兼CEOであるDominic Stevens氏は、「一度この新システムが導入されれば、それだけで230億ドルもの経費を節約できる」との見解を示している。

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参考
coindesk

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