5分で理解!アトミックスワップ(Atomic swaps)とは、仮想通貨取引所の脅威となるのだろうか?

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5分で理解!アトミックスワップ(Atomic swaps)とは、仮想通貨取引所の脅威となるのだろうか?

五月雨まくら(@samidare_makura)です。

アトミックスワップ(Atomic swaps)とは、仮想通貨をP2P(Peer-to-Peer)でトラストレスに取引することを可能にする技術です。もしアトミックスワップが実現すれば、従来の取引所の脅威となり得るでしょうか?本記事で考察します。

P2P(Peer-to-Peer)取引の基本的な問題点とは何か?

P2P(Peer-to-Peer)取引の問題点は、ブロックチェーンのトランザクションの不可逆性に起因します。具体例で考えてみましょう。

「Aさん」と「Bさん」が従来の取引所を使用せずに、ビットコインとイーサリアムを取引したい場合、交換レートが合意されて、「Aさん」はBTCを「Bさん」に送り、「Bさん」はETHを「Aさん」に送ります。しかしこれでは先にコインを送るほうが不利になってしまいますよね。なぜなら後からコインを送るほうが、受け取ったコインを持ち逃げする可能性があるからです。

P2P取引を実現するためには、この問題を解決する必要があります。アトミックスワップでは、HTLC(Hash-Time Locked Contracts)と呼ばれる仕組みを用いることで対処します。

HTLC(Hash-time locked contracts)の仕組みとは?

HTLC(Hash-time locked contracts)の仕組みを技術的な話を避けて簡単に解説します。

HTLCのコンセンサスに従うと、コインの受取人はコインを支払人から受け取った証明書を生成して公開する必要があります。もし一定期間内に、受取人がそれを行わなければ、コインを受け取る権利が失われ、支払人にコインが返還されることになります。

つまりHTLCを用いれば、コインを送る順番は問題でなくなることがわかりますね。

HTLCはすでに確立された技術です。ただHTLCが実装できるからといって、すべての仮想通貨がアトミックスワップが行えるわけではありません。なぜならアトミックスワップには、ライトニングネットワークが前提となるからです。ライトニングネットワークについては以下の記事が参考になります。

関連:ライトニングネットワークを使った暗号通貨スワップに成功

ユーザビリティがキーか?

アトミックスワップは、カウンターパーティーリスクを抱えることなく、仮想通貨の交換を実現する革新的な技術です。ただ従来の取引所にとってすぐに脅威になるということはないでしょう。なぜならユーザはユーザビリティを非常に重要視するからです。取引所にはユーザビリティを高めるサービスがいくつも存在しています。ユーザはこれらのサービスを利用する代わりに、取引手数料を支払うことを厭わないでしょう。

ただアトミックスワップはまだまだ新しい技術で、これからアトミックスワップを用いつつユーザビリティもハイクオリティな仕組みが生まれるかもしれません。そのことを考えると、アトミックスワップは従来の取引所にとってすぐに脅威にはなりませんが、中長期的にユーザビリティの問題が解決されれば、取引所も油断していられなくなるかもしれません。

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参考:Brave New Coin

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