オーストラリアの仮想通貨取引所Cointree(コインツリー)と請求書支払いサービスを提供するGobbill社がパートナー協定を結び、オーストラリアの人々が請求書に対する支払いに仮想通貨が利用できるようになるという。
CointreeとGobbillのパートナー協定によるメリット
Cointreeは仮想通貨交換のプラットフォームであり、Gobbillは請求プラットフォームである。そして、彼らはパートナー協定を結び、仮想通貨によって支払いをすることができる請求システムを生み出した。
Cointreeは、このパートナーシップ協定によって顧客がよりサービスを利用しやすくなることを信じている。Finance Review(主にビジネスと金融を取り上げる新聞)によると、Gobbill社は資金を回収し、ユーザーの代わりに請求書の決済を行う仲介業者の役割をこれから果たすことになる。
今回のパートナー協定について、Gobbill社の共同設立者であるShendon Ewans氏は以下のようにコメントしている。
「私たちの事業は昨年スタートしてからある程度の顧客は確保してきた。しかし今回のパートナー協定により私たちの強みが生かされ、さらなる成長につながるだろう。将来的には、私たちのシステムが生活の一部となっていることを願う。Gobbill社はすでに顧客にカードや銀行口座からの支払いを可能としているが、これからは仮想通貨の支払いも適応されることになる。」
この新しい関係はオーストラリアの仮想通貨分野を盛り上げることにつながるだろう。しかし、依然として中央銀行にとって仮想通貨は良く思われていない。そのため、このパートナーシップ協定は仮想通貨保持者に有利となる事例を導入していくつもりだ。
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— Cointree (@CointreeAus) 2018年8月20日
仮想通貨による請求書の支払い~他国の事例~
CointreeとGobbillの支払いシステムの他にも、ユーザーが仮想通貨を利用した請求書の支払いを行えるサービスがある。
2018年の5月には、オーストラリアのLiving Room of Satoshiという会社が、家庭の請求書の支払いをビットコイン(BTC)によって支払いができるサービスを開始した。その時に、同社は最大500万ドル以上の仮想通貨による支払い取引を実現させたと発表している。
さらに、オーストラリア以外では別のサービスがある。
2014年には、Bill Ninjaという会社がフィリピンの人々に対し、請求書をビットコイン(BTC)によって支払いを可能にするサービスを提供している。
EU内では、BitBillという会社がドイツ、ベルギー、フランス、オランダにおいて同じように機能しており、他のサービスと違いこの会社はビットコインの他20種類にも及ぶ仮想通貨に対応している。
(執筆者:RAVA)
参考:Bitcoinist
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