Bakktの現物渡しビットコイン(BTC)先物は「バタフライ効果」を呼び込むか?

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Bakktの現物渡しビットコイン(BTC)先物は「バタフライ効果」を呼び込むか?

「バタフライ効果(Butterfly Effect)」という言葉があります。ある環境に起きる小さな変化が、大きな変化をもたらす効果のことを言います。蝶が羽ばたくほどの小さな動きが、遠く離れた場所の気象に影響を及ぼす状況を表しています。

暗号資産(仮想通貨)の世界でバックト(Bakkt)の現物渡しビットコイン(BTC)先物取引が始まって以来1カ月余り、Bakktはビットコイン市場にイノベーションをもたらす「バタフライ効果」となるかどうかの議論が持ち上がっています。

現物渡しBTC先物の当初取引は閑散 BTC価格大幅下落を誘発

Bakktのケリー・レフラー(Kelly Loeffler)最高経営責任者(CEO)はブログポスト(2019年9月24日)で、ICEフューチャーズ(Futures)U.S.やICEクリア(Clear)U.S.そしてBakktビットコイン先物の商品保管所間のシームレスな調整は、ビットコイン先物に対する重要な機能であると語りました。Bakktビットコイン先物は、多くの点で綿やコーヒーのような現物引き渡しの商品先物契約と似ています。

Bakkt最高執行責任者(COO)のアダム・ホワイト(Adam White)氏は先物取引を開始した9月23日、CNNとのインタビューで、「今日はBakktとインターコンチネンタル取引所(ICE)だけでなく、全空間にとっても記念すべき日である。それはビットコインの価格発見に対するエンドツーエンドの規制された市場を持ったことである」と語っています。

日契約と月間契約のビットコイン先物取引開始日には、世界の目が集中しました。しかし取引開始から24時間後、取引量は僅かに71BTCという記録的な閑散に終わり、プレーヤーを大いに落胆させてしまいました。翌日の9月25日には、ビットコインの価格が1,000ドル(約10万8,000円)も下落して、一部のメディアやユーザーは、その理由をBakkt取引の不振に求めました。

CMEの先物取引は盛況 機関投資家は現金決済市場を好むとの評も

Bakktの成功を期待した人々は、長期的な観点から評価すべきだとの見方をしています。シンガポールのヘッジファンドであるスリーアローズキャピタル(Three Arrows Capital)の共同創業者スー・ツー(Su Zhu)氏は24日のTwitter 上で、「Bakkt(取引)は最初はぼちぼち、その後洪水になる。 ほぼすべての規制された先物契約は、取引開始日には採用が少ないのが現実だ」と投稿していました。

一方、シカゴマーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物取引は同じ24日、対照的に日量の記録を樹立して1万4,340BTCの取引を記録しました。一部の投資家はこれを評して、機関投資家は現物引き渡しの先物を好まず、即現金化できる現金決済市場を選択すると語りました。

Bakkt先物市場は日契約、月契約とも1カ月で目立って改善

それから1カ月後足らずで、Bakktのビットコイン先物市場は目立って改善し、10月9日には日契約の新記録を樹立して、192万ドルを取引しました。ICEのデイモン・リーヴェル(Damon Leavell)氏は「ICEフューチャーズU.S.での取引初日は、業界の参入が目立った。唯一規制されたエンドツーエンドのデジタル資産の市場として、Bakktビットコイン先物はより大きな価格の発見とリスク管理で主要な役割を果たすだろう」とコメントしています。

取引開始以来わずか1カ月余りで、Bakkt効果の成否を語るには早計ですが、機関投資家の参入を目指すというBakktの当初からの目的は変わりません。「バタフライ効果」はまだ起きてはいませんが、市場は毛虫から蝶になるまで忍耐深く待ち、注視する構えのようです。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

参考
Could Bakkt become the Monarch Butterfly of the Bitcoin market?
Bakkt bitcoin futures: The dawn of an asset class

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