イングランド銀行に17日付けで総裁として就任するアンドリュー・ベイリー(Andrew Bailey)氏はビットコイン投資家に対して警告を行った。ベイリー氏によると「(ビットコインへの投資は)すべての資産を失うことになる身構えが必要だ」という。
「ビットコイン購入はギャンブルと同じ」
イングランド銀行はイギリスの中央銀行であり、ベイリー氏は2013年4月から2016年7月まで副総裁をつとめ、ビットコイン嫌いでも有名である。
2020年3月17日付けで新たにイングランド銀行の総裁へと就任するベイリー氏は、ビットコイン価格が最高値230万円を記録した2017年12月、BBCのインタビューに対し「ビットコインを購入するということは、ギャンブルをしているのと等しいことだ。ビットコインは通貨ではなく、BTC価格からみて非常にボラティリティの高いコモディティである。」と述べていた。
ビットコイン投資家への警告
ベイリー氏は4日、英国議会において「ビットコインの価値に保証はない。公の場でこのような発言をするのは、『もしビットコインを購入する場合、その元本をすべて失う可能性がある』という懸念があるからだ。もしビットコインを購入したいならば好きにするといい、だがビットコインには本質的な価値は無いということを理解しておくべきだ。ビットコインには非本質的な価値はあるかもしれないが、本質的な価値はない」と述べ、「ビットコインは普及していない」とも発言した。
米国のステートストリートやスペインのサンタンデール銀行のようにビットコインやイーサリアムを新たな資産と捉え、実証実験を行うバンカーがいるのに対し、ベイリー氏のような厳しい姿勢をみせるのバンカーも多いようだ。
だが今後の時代の流れによってはビットコインの「本質的な価値」を証明していくことになるだろう。
参考
・Bank of England governor-designate: ‘If you want to buy bitcoin, be prepared to lose all your money’
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