韓国中央銀行、法定デジタル通貨(CBDC)によるキャッシュレス化を検討

3899

韓国中央銀行:法定デジタル通貨(CBDC)によるキャッシュレス化を検討

The Korea TimesやBitcoinistといった海外メディアは、韓国中央銀行(Bank of Korea)が世界第三位の仮想通貨マーケットにおける自国での法定デジタル通貨「CBDC」導入を検討していることを相次いで報じた。

中央銀行が発行・管理するデジタル通貨「CBDC」

CBDCとはCentral Bank Digital Currencyの頭文字をとったもので、文字通り中央銀行が発行、管理するデジタル通貨のことを指す。仮想通貨と同様にブロックチェーン技術を基盤にしているが、中央銀行という中央集権的な組織が発行および管理を担っている点で大きく異なる。

韓国はこれまでにも現金の発行額を減らす、つまりキャッシュレス化に向けた動きを見せており、今回のCBDC導入を検討中との発表はこの流れの中に位置づけられているものと思われる。韓国中央銀行によれば、2020年までのCBDC導入を検討しており、新たな報告を2018年6月までには行うとのことだ。

CBDC発行を懸念する声も

一部の専門家は、CBDCの発行は金融システムに革命をもたらすと考えている一方で、性急な発行には懸念を表明する声も上がっている。現在の金融システムの中核的な役割を担っている中央銀行がCBDCを発行するということは、貸し手を損なう可能性が十二分にあり、発行のためには徹底した研究が必要であると語る。

韓国はキャッシュレス社会に向けて歩みを進める

韓国は今回のCBDCも含め2020年までに韓国社会のキャッシュレス化の目標を掲げている。

野村総合研究所が行った研究結果によれば、韓国はすでに家計消費支出の実に96.4%がクレジットカードなどキャッシュレスな方法で行われ、これはアメリカなど先進諸外国と比較してもこれは非常に高い数値であり、キャッシュレス先進国ともいえる。CBDC構想が実現すれば、2020年までの完全キャッシュレス社会の誕生もただの絵空事ではなくなるだろう。

CBDCはあくまでも仮想通貨とは異なる仕組みのデジタル通貨であり、ブロックチェーンという基幹技術によって成りたっている。CBDCやキャッシュレス化社会の実現によってブロックチェーン技術に注目が集まれば、仮想通貨の評価も上がる可能性は否定できない。

韓国に限らず、こうしたCBDC関連の動きには注視していく必要がありそうだ。

参考
Bitcoinist
野村総合研究所