世界のブロックチェーンハブに変化するベルリン、プログラマーや起業家も参集

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世界のブロックチェーンハブに変化するベルリン、プログラマーや起業家も参集

ドイツの首都ベルリンが、世界的なブロックチェーンハブとして変身しようとしています。シンガポールやドバイなどいくつかの国が同じ道を進もうとしていますが、G7大国であるドイツが名乗りを挙げれば、その影響力は無視できません。

ブロックチェーン技術開発コンテスト開催、世界中から参加者集まる

ロングハッシュ・クリプトフェスティバル・ベルリン(Longhash Crypto Festival Berlin)が2018年10月26日から29日にかけてベルリンで開催され、世界のプログラマーの間のイノベーションを目指し、アジアや東欧、米国などから多くの参加者を集めて注目されました。

参加者たちは、仮想通貨のプライベートキーの安全な保存法、コールドウォレットの作成、仮想通貨の安全保存のためのツールなど、アプリケーション構築のための一連の問題の解決策を実際にコンピュータを駆使してコンテストに挑戦しました。

ベルリンにあるスタートアップ企業zkSystemsのダイアナ・リーズ最高経営責任者(CEO)は、このコンテストはベルリンのブロックチェーンシーンを特徴づける「共同精神」と「技術的深さ」を示す好例であると語っています。

ロングハッシュの共同創業者であるエミリー・パーカー氏は「ベルリンは欧州におけるも最もダイナミックなクリプトコミュニティーであり、そのためにわれわれは大きなエネルギーを注いでいる」と述べています。

ブロックチェーンエコシステムに変容するベルリン

「特にブレグジット(Brexit、英国のEU離脱)によって、ドイツは世界至るところから大量の才能と資金が集まってきています。ベルリンは、低コストの生活費、多くの共同作業スペース、そして人々をここに引き付ける素晴らしいプロジェクトによって、極めて魅力的な都市になっている」と、ロングハッシュドイツのジャスミン・チャンCEOは語ります。

ベルリンは、クラウス・ウォーウェライト元市長が「貧しいがセクシーな街」と形容するように、ドイツのほかのビジネス都市と比較して都市開発で明らかに後れを取っています。観光客が世界一のナイトクラブと称される「ベルクハイン(Berghain)」の電子音を求めて群がることでは有名ですが、元市長の言うように昔ながらの街でした。

しかし事態は急激に変わり始めています。デベロッパーやプログラマー、起業家の波が押し寄せ、ベルリンにリッチなブロックチェーンエコシステムが誕生しようとしています。ベルリンは香港やロンドン、ニューヨーク、サンフランシスコ、シンガポールと肩を並べ、世界の新しい仮想通貨都市として生まれ変わろうとしているのです。

さまざまなプロジェクトがベルリンのブロックチェーンハブ化を進める

チャンCEOは「今回のコンテストはまさにオープンエコシステムである。人々は互いに共同作業し、パートナーになる。仮想通貨市場が上げ相場だろうが、下げ相場だろうが、人々はブロックチェーンと仮想通貨に興奮している」と語ります。

イーサリアム(Ethereum)とパリティ・テクノロジー(Parity Technologies)の共同創業者であるギャビン・ウッド氏は現在、ベルリンに在住して、イーサリアムのウォレット・サービスを提供しています。

またベルリンをベースにする仮想通貨イオス(EOS)は時価総額49億ドル(約5,500億円)の第5位、IoT(モノのインターネット)に最適化された仮想通貨アイオータ(IOTA)も時価総額13億ドル(約1,460億円)と意気盛んです。

仮想通貨時価総額TOP20

ドイツのブロックチェーン・スタートアップ企業の事業者団体Bundesblogは、ブロックチェーン技術をさらに普及する目的で、ドイツ政府関係と緊密に協力しています。

さらにベルリン在住のアーティスト、ポール・サイドラー氏は、ブロックチェーンプロジェクトに数多く関わり、その中の「terra0」はブロックチェーン技術、スマートコントラクト、自動化プロセスを使って、木材伐採ライセンスの販売によって、森林が利益を生み、環境を守る独自の「アートプロジェクト」です。

ベルリンは今、ブロックチェーンと仮想通貨に沸いて、生き生き活気づいています。

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参考:DW

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