バイナンスが法定通貨ペアを倍増して仮想通貨との交換サービスを独占へ

編集部おすすめ

バイナンスが法定通貨ペアを倍増して仮想通貨との交換サービスを独占へ

暗号資産(仮想通貨)の最大手取引所バイナンス(Binance)は、イスラエルの仮想通貨決済スタートアップ企業シンプレックス(Simplex)との法定通貨処理面での提携を強化して、新たに15種の法定通貨決済ゲートウエイを提供しました。同社はこれによって、仮想通貨の決済サービスの世界的独占に向けて大きく前進します。

バイナンスが仮想通貨を法定通貨と交換できるフィアットペアを一挙に倍増

バイナンスは2020年2月14日、法定通貨の数多くの選択肢を提供して、仮想通貨を売買することができるようになったと発表しました。スイスフラン、ウォン(韓国)、ズロティ(ポーランド)、ランド(南アフリカ)、オーストラリアドルなど新たに15の法定通貨でのサービスを提供できるようになりました。

バイナンスは19年11月までに、米ドル、ルーブル(ロシア)、人民元(中国)、ルピー(インド)、リラ(トルコ)など8つの法定通貨に対応してきました。同年12月から1月にかけてさらに、カナダドル、ペソ(メキシコ)、ポンド(英国)、ユーロなど9種に通貨を付加、そして今回の15種を含めて、32種の法定通貨に対応することができるようになりました。

バイナンスはロシア圏諸国で圧倒的人気、トルコでもフィアットペアが充実

ロシアのオンラインニュースForkLogの19年8月の調査によると、バイナンスはベラルーシ、ウクライナなどロシアのトレーダーの間で、仮想通貨と法定通貨との交換対応を含めて最も人気のある取引所となっています。調査対象の59.9%がバイナンスを使用していると回答し、次いでビットレックス(Bittrex)の22.2%、エクスモ(Exmo)の21.9%と続きます。

また、例えばバイナンス・トルコ取引所では、ビットコイン(BTC)、リップル(XRP)、バイナンスコイン(BNB)を含めて、トルコリラ(Lira)との全面的な取引ペアが可能になります。

19年11月に米ドルとのペア開始後の取引量は急増

バイナンスは、フィアットペアを提供するすべての取引活動の一部に過ぎません。過去30日の期間、バイナンスの取引量の35億ドル(約3,850億円)の内、法定通貨で行われたはのは3億5,500万ドル(約390億円)に過ぎません。

バイナンスが米ドルとの交換可能な取引を開始したのは、19年11月半ばですが、それを転機にして法定通貨による仮想通貨の取引量は顕著な伸びを示しています。

Twitter上で話題の仮想通貨は圧倒的にビットコイン(BTC)

ICO_Analyticsの調査データによると、Twitter上で最も話題になる仮想通貨は当然ながらBTC、ETH、XRPの順です。年初から現在までTwitter上で最も話題に上っている仮想通貨は、もちろんBTCです。仮想通貨ユーザーの22%がBTCを何らかの話題にしており、Twitter上の独占率が2%上昇したのに対して、トップ5のアルトコインは数値的に大きな変化を示していません。

ちなみにTwitter上で話題にされた仮想通貨は、2位以下がETHの8%、XRPの6.7%、トロン(TRX)の5.2%でした。BTCの競争相手であるビットコインキャッシュ(BCH)ですら、Twitter上では僅かに2.1%を占めるだけという結果でした。

参考
Binance Adds Support for Purchasing Crypto With 15 Additional Fiat Currencies Via Simplex
・Binance Is Heading Toward Global Fiat Market Seizure, 15 Fiat Currencies Added

【こんな記事も読まれています】
・バイナンス(BINANCE)登録方法・口座開設・アプリの使い方手順を解説!
見えてきた法定通貨からデジタル通貨への決済移行の時代到来
仮想通貨は稼げなくなったのか?2020年の市場で利益を得れる手法は?


前のニュースバイナンス(Binance)から学ぶスタートアップの戦略、タイミングと参入角度
次のニュース仮想通貨ネム(NEM)ブロックチェーンSYMBOLのブランドガイドラインを発表
長瀬雄壱
フリージャーナリスト、大手マスコミのOB記者。在職中は社会部、科学部、外信部で記者活動を行なう。特に外信部では、10年余り海外特派員(3カ国)を務め、国際関係、政治、経済、社会、戦争取材など、あらゆる分野で記者活動を続けた。翻訳業務経歴は約50年あり、今でも海外ニュースを深くモニターしている。