国際決済銀行(BIS)がCBDCテストの新たなプラットフォームをローンチへ

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国際決済銀行(BIS)がCBDCテストの新たなプラットフォームをローンチへ

世界の中央銀行63行で構成する国際決済銀行(BIS)は1月23日、新たなプロジェクトとして中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関するプラットフォームをローンチすることを発表した。現金の代わりに日常の支払い目的にCBDCを発行する動きは世界的に高まっていますが、CBDCを国際決済に利用することは、デジタル通貨時代の到来を支援する重要なプロジェクトです。

CBDC概念実証プラットフォーム開始

BISは、BISイノベーションハブ(BISIH)が国際決済を含む6部門を今年の優先プロジェクトに指定して、作業部会を通じて開始すると発表しました。その中に「迅速かつ低コストの国際決済の可能性を探るため、複数のホールセールCBDCを利用する概念実証プラットフォーム」が含まれています。

BISIHは、香港とシンガポール、スイスの3カ所で、それぞれ香港金融管理局とシンがポール金融管理庁、スイス銀行と提携して、6部門のプロジェクトを進め、その後北米、欧州でもプロジェクトを進めるとしています。

個人投資家向けトークン化されたグリーンボンドの流通も

BISはCBDCを試験運用する新しいプラットフォームを開始する「革新的な金融テクノロジー」について、加盟中央銀行による国際的な共同研究を目指しています。さらに段階的なCBDCの流通のリサーチプロジェクトや、個人投資家を対象にするトークン化されたグリーンボンド(温暖化対策や地球環境の改善を目指す国際機関などが発行する債券)の流通のための分散台帳技術(DLT)プロトタイプに関するプロジェクトも含まれています。

BISイノベーションハブ(BISIH)責任者であるブノア・クーレ(Benoit Coeure)氏は声明を発表して次のように語っています。

「この作業プログラムは、中央銀行の利益となる技術革新の利用、世界の金融システムを支援する公共財を創出する最も実践的な最善の策を探る、われわれのコミットメントの表れである」。

参考
BIS Innovation Hub sets out annual work programme and launches Innovation Network

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長瀬雄壱
フリージャーナリスト、大手マスコミのOB記者。在職中は社会部、科学部、外信部で記者活動を行なう。特に外信部では、10年余り海外特派員(3カ国)を務め、国際関係、政治、経済、社会、戦争取材など、あらゆる分野で記者活動を続けた。翻訳業務経歴は約50年あり、今でも海外ニュースを深くモニターしている。