DeFi(分散型金融)の橋渡しでビットコインとイーサリアムは「共存できる」との見方強まる

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DeFi(分散型金融)の橋渡しでビットコインとイーサリアムは「共存できる」との見方強まる

Cryptonews.com主催の「2021年ビットコイン(Bitcoin 2021)」会議で発言した参加者によると、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の両コミュニティーの一部活動的メンバーは、両者のテクノロジーとマネーとの間の戦い、とりわけブロックチェーンネットワークは共存できるかどうかで激論を交わしました。結論は、分散型金融(DeFi)が重要な役割を果たしながら、「互いに共存できる」ということです。

ビットコインとイーサリアムの共存は10年後も減速することはない

仮想通貨決済仲介企業ムーンペイ(MoonPay)の最高事業成長責任者(CGO)であるジーシャン・フェローズ(Zeeshan Feroz)氏は「ETHとBTCを直接比較することは、アップルとオレンジを比較するようなもの」とコメントしています。

仮想通貨による給与支払いサービスのビットウェイジ(Bitwage)のマーケティング部長であるマシュー・ガンドラム(Matthew Gundrum)氏は「人々はETHとBTCが2つの別物として扱うことを知らない。だから共存することができる」と述べています。

同氏によると、その道程に時には一時的な障害があっても、「次の10年に減速することはない」と見ています。

決済目的から機関投資家による投資対象まで多くの共通点

一方、仮想通貨eコマース会社ビットペイ(BitPay)の最高マーケティング責任者(CMO)であるウィリアム・ジエルケ(William Zielke)氏は、BTCとETH 双方とも消費者の購買に使われており、その使途はBTCがほぼ72%、ETHはほぼ10%を占めていると語ります。その上で同氏は「双方とも迅速かつ確実で現代的なデジタル資産であるとの強い認識がある」とコメントします。

BTCは最近また、より多くの機関投資家から受け入れられており、ETHも同様に関心が高まっています。GDAキャピタル(GDA Capital)の共同創業者兼社長のデビッド・シャフリル(David Shafrir)氏によると、マイクロストラテジー(MicroStrategy)は、主要な財務準備金としてBTCを採用しました。その理由は「ビットコインのテクニカルな特質が、多様な企業財務保有にとって理想的であるから」と説明します。

DeFi(分散型金融)はビットコインとイーサの橋渡し役に

シャフリル氏はDeFiについて、「機関投資家は最近、イールドファーミング(yield farming)などDeFiのアプリケーションに参加して、ますますイーサリアムを重視するようになっている。いくつかの機関投資家のウォレットは今や、DeFiの多くのプラットフォームの資本プールを支配している」と述べています。

問題はビットコインがDeFiに果たす役割がどれほどかということです。ジエルケ氏は「BTCとETH の組み合わせは、伝統的な銀行業務や金融サービスの強い脅威になっている。分散型金融サービスには将来がある」と語ります。

シャフリル氏は「DeFiは長期的に見て、完全に金融システムの構造を変えることになるだろう。ビットコインがその面で大きな役割を果たすかどうか確かではない」との結論を出しています。唯一はっきり言えることは、この2つの資産は、通貨とアプリケーションを分散化する力を持っていることだと、マシュー・ガンドラム氏は語ります。

参考
Bitcoin and Ethereum Can Coexist With DeFi Bridging the Two

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長瀬雄壱
フリージャーナリスト、大手マスコミのOB記者。在職中は社会部、科学部、外信部で記者活動を行なう。特に外信部では、10年余り海外特派員(3カ国)を務め、国際関係、政治、経済、社会、戦争取材など、あらゆる分野で記者活動を続けた。翻訳業務経歴は約50年あり、今でも海外ニュースを深くモニターしている。