ビットコインデリバティブ取引所で世界最大手となるビットメックス(BitMEX)と同社の最高経営責任者(CEO)であるアーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)氏は、同社の初期投資家により、虚偽の報告により3億ドル(約325億円)の訴訟を起こされたという。
BitMEXが虚偽の情報を伝えたという主張
元JPモルガンチェースのデリバティブトレーダーであるフランク・アマト(Frank Amato)氏とRGB Coin Ltdは、2015年のBitMEXに設立時の投資家であると主張している。この訴訟内容によると、3万ドルの投資資金は後ほど現在の価格にして5,000万ドル以上の価値を持つ株式として変換される予定であったが、BitMEXはこの株式をアマト氏とRGB Coin Ltd氏に付与しなかったとしている。またBitMEXが虚偽の情報をアマト氏に伝えたとし、訴訟を行っている。
BitMEXの推定株価価値は10億ドル以上
この訴訟は12月4日カリフォルニア州サンフランシスコ上級裁判所で行われており、BitMEXはブルームバーグの取材に対し、返事がないという。
アマト氏とRGB Coin Ltdは、5,000万ドル以上に相当する資本を取り戻したいとしており、さらにBitMEXに対して2億5,000万ドルの損害賠償を求めるとしている。BitMEXは2018年に多くの仮想通貨トレーダーを獲得し、世界で最も人気のあるビットコインデリバティブ取引所となった。これにより現在の株式の推定価値においてBitMEXは10億ドル以上の価値を持つとされている。
BitMEXは2018年から2019年にかけて大きな利益を得たが、2019年11月に顧客の大半のメールアドレスを流出するという事件を起こしており、ビットコインの流動性の下落も相まって2020年はBitMEXにとって厳しい年になるかもしれない。
参考:Crypto Exchange BitMex Is Hit With $300 Million Investor Lawsuit
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