ビットコイン(BTC)をはじめとした暗号通貨の市場トレンドがなかなか好転できずにいます。
2018年1月1日から、市場価格全体をキャプチャすると、market capitalizationは年初来最安値を更新しています。
引用:CoinMarketCap.com
暗号通貨バブルだった2017年末の雰囲気
最近、筆者が考えていることですが、2017年後半の暗号通貨市場は確実にバブルで、それも人が生きてて人生で数回しか経験しないレベルのバブルであったということです。
なので、当時の感覚や周りの雰囲気は忘れないでおこうと思いますし、バブル明け翌年の雰囲気も同時に中々経験するものではないので、今の感覚も忘れずにいようと最近よく考えています。
この考え方は重要で、筆者は20代後半ですが、2017年末の暗号通貨市場のバブルは、この世代にとってははじめてのバブルです。
というのも人類の歴史には、過去様々なバブルがあり、ミシシッピ計画やチューリップバブル、 南海泡沫(ほうまつ)事件、ドットコムバブルなど調べればそれぞれ当時の状況はある程度学習できます。
ちなみに、過去のバブルとビットコインの価格の相関を出した面白いグラフがこちらです。
引用:Bloomberg
しかし、あくまでそれは学習でしかなく、過去を振り返ってバブルだったと回想をすることと、バブル化した市場と同じ時期に過ごすこと、加えてそこで何かしらのポジションをとることは全くの別物です。
暗号通貨の長期の成長性
コインチェック社をはじめとした様々な取引所のCM、金融ビルでもないのにエレベーターに乗るとIT事業者であれば多くの人がビットコインの話をしている、住宅街のファミレスでも主婦層がビットコインの話をしている光景は異常であったと回想できます。
しかし、当時、その状況下にいた多くの人が暗号通貨の売却はでいませんでしたし、むしろ買い増しも多く行なっていたと推測できます。
そして、こういったバブルの当事者としての感覚は、その時に当事者だったその人自身しか分からず、しかも一生に数回程度しか経験をすることができないもので、その経験は覚えていると将来なにかしら役に立つことはあるでしょう。
とはいえ、過去にビットコインをはじめとした暗号通貨市場がバブルであったとしても、長期の成長性としてはまた別の話でしょう。
ITバブルにしても、現在インターネット業界で支配的な影響力を持つ、GoogleやAmazon、Facebook、Appleはバブルのあとに頭角を表しました。
これはブロックチェーン領域でも同じでしょう。バブルで流れた資金の恩恵も受けつつ、開発の情熱を注いでいるプロジェクトも数多く存在します。
過去のバブルから何を学ぶかは人それぞれですが、バブルを経験したことがあるということは人の人生にとって貴重な体験であることは意識するべきではないかと思うのです。
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