ビットコイン(BTC)価格が下落する6つの理由と生き残る3つの理由

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ビットコイン(BTC)価格が下落する6つの理由と生き残る3つの理由

ビットコイン(BTC)価格は2016年6月下旬に入り下落続きで、ついに心理的障壁6000ドルを下値で割り込む状態が続いている。他の仮想通貨もビットコインの値動きに連動して下落している。

▼現在のチャート
ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

ビットコインで代表される仮想通貨の世界は、機関投資家やアナリスト、大企業経営者らの楽観論や悲観論が交錯して、その影響が一般投資家にまで及んでいる。今この時点で、市場で何が起きて、それが仮想通貨の価格にどう反映したのか調べてみた。その結果、どうやらこれは下落要因が一時的に重なった現象とみられなくもない。

※本稿ではBitcoinistを参考にしています

Bithumb(ビッサム)がハッキングされ35億円相当が盗まれる

価格下落の要因は6つの事件が相次いだことである。最初の大きなきっかけは6月19日、韓国大手取引所Bithumb(ビッサム)のシステムがハッキングされ、約350億ウォン(約35億円)相当のビットコインが盗まれたことである。

ハッキング後数日、仮想通貨市場全体で価格の大幅な下げが発生、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)はそれぞれ11%、15%下落した。Bitcoinfees.infoによると、ビットコイン取引手数料が1件当たり平均2.53ドル(前日の315%値上げ)となった。その原因は、Bithumbがハッキング後にホットウォレットを洗浄したためだという。

要因1:韓国大手取引所Bithumb(ビッサム)が35億円相当の仮想通貨ハッキング被害

要因の2つ目は、非集中化アプリケーションプラットフォームEOSのメインネットが6月16日、一時停止するトラブルがあった。3つ目に、インドの大手取引所Zebpayが6月21日、インド準備銀行の仮想通貨取引禁止にかかわる通達(4月)を受けて、銀行口座の運用に乱れがあると発表したことで、多くの投資家に不安が広がった。

要因2:仮想通貨EOS:フィッシング対象となった7つのアカウントを凍結

要因3:インドルピー出金不可!インド大手仮想通貨交換所「Zebpay」が顧客へ警告

金融庁の取引所6社への業務改善命令が大きく響いた

そして4つ目に、韓国政府が仮想通貨から得られた収益に10%の税金を課すというメディア報道に反応したもの。朝鮮日報は「仮想通貨への投資で得られた利益は、その額にかかわらず一律10%の税金を課す」と伝えた。韓国政府はこの報道を否定している。

5つ目に、仮想通貨NANOが6月22日、新しいAndoidモバイルウォレット・シードジェネレーターにセキュリティ上の欠陥があり、急ぎ別のウォレットに資金を移すようにと、Twitter上で警告を発した。この警告は、製品の発表直後のことで一部にパニックは起きたと伝えられる。

そして最後の6つ目に、日本最大手の仮想通貨交換業者bitFlyerなど6社が6月22日、金融庁からの業務改善を命じられ、bitFlyerに関しては新たなアカウント開設を一時停止した。金融庁はこれまで何度も同様の指導を実施しているが、今回は投資家の個人情報や財務情報などの公開にまでつながるとの懸念が広がって、ビットコインなど仮想通貨の価格下落につながったという見方である。

要因6:bitFlyer(ビットフライヤー)新規顧客受け入れ停止へ 業務改善命令を公式発表

悲観的感情はピークに、しかし投資家Brian Kelly氏が挙げる3つの楽観論

日本を含めて世界のいたるところに広がる悲観的ムードの中で、米国の著名な投資家ブライアン・ケリー氏(Brian Kelly)が3つの理由を上げて先行き楽観論を展開している。CNBCの番組「Fast Money(ファスト・マネー)」の中で、ビットコイン価格復活に関する3つの理由を指摘している。

理由その1は、「悲観的感情がピークに近づいていること」である。多くの人が「ビットコインは終わった」と考えているが、それはビットコイン価格が底値に近づいているサインと受け取れる。

ビットコイン(BTC)チャート出典:coinmarketcap

理由その2は、金融庁の業務改善命令は、ビットコインの長期的成長にプラスの影響を及ぼす。短期的には、取引所の新規口座開設が停止するなど厳しい状況にあるが、この間に取引所のシステを一新することができる。

理由その3は、マウントゴックスが民事再生手続きを受け入れて、債権者への清算手続きが始まる。同社は6月22日、破産手続きを中止し、民事再生手続きを開始した。ニュース全体が良い影響を与えるとともに、ビットコインの債権は即座に金銭債権には転換(2019年Q1)されないため、売り圧力につながらずむしろ低減することが予想される。

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(フリージャーナリスト、大手マスコミOB記者:長瀬雄壱)

参考
Bitcoinist(1)
Bitcoinist(2)