ビットコイン(BTC)のプライバシー保護に強力な新ツール「わさびウォレット」が登場

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ビットコイン(BTC)のプライバシー保護に強力な新ツール「わさびウォレット」が誕生

パブリック(公開されている)ブロックチェーンにトランザクション履歴が記録されることを心配するビットコイン・ユーザーには朗報といえる新しいツールが発表された。HiddenWalletの製作者であるAdam Ficzor氏が、いくつかの新機能を追加して開発したデスクトップウォレット「わさび(Wasabi)」をリリースする。

ビットコイン取引はプライベートチェーンでなくパブリックチェーンに記録

ビットコインは現在まで、プライベートチェーンではなく、そのすべての取引は、誰でも閲覧できるパブリックチェーンに記録される。誰が何を所有し、誰と取引しているか等がすべて公開されている。

プライバシーは2018年中に一段と強化される予定である。最も有望なプロジェクトは、TumbleBitとZeroLinkの2つとされている。その内ZeroLinkは、ユーザー間の取引をリンクしないで、中央サーバーを利用してリンクする。Ficzor氏がZeroLinkの枠組みに準拠している新製品「わさび」を発表した。

Ficzor氏は業界会議のBuilding on Bitcoin 2018で「わさび(Wasabi)」を公開した。同氏はzk-SNACKs名の会社を設立して、HiddenWalletを改良した「わさび(Wasabi)」を発売する。わさびウォレットは、匿名性に優れているZeroLink対応ウォレットであり、ZeroLinkはChaumian CoinJoin(チャウミアン・コインジョイン)プロセスを利用して常時100セットの匿名性を実現する。

わさびウォレットは実用段階の初のプライバシー保護ツール

わさびウォレットの安全性は、文字通りスパイシーそのものである。できるだけ分かりやすく説明すれば、標的とするユーザーのビットコイン取引に潜入して自分のコインとユーザーのそれを自動的に混在(ミキシング)させて、コインを詐取しようとする犯罪者やその他詐欺師の目をくらませて、侵入を阻止する。

わさびウォレットはいわゆる「軽量型ウォレット(light wallet)」に属しているが、ネットワークを理解している人にすら決して自分のデータを漏らすことはなく、プライバシーがしっかり保護されるという。しかもlight walletは、すべてのブロックとトランザクションをダウンロードして検証する「フルノード(full node)」仕様でもない。

このプライバシー保護レベルは、ビットコイン機能を向上したBIP(Bitcoin Improvement Proposals)157とBIP158の実装によって実現した。ウォレットはまた、匿名通信システム「Tor(トーア)」を実装して保護される。

ベータ版は8月、v1.0実用版は10月31日リリース

ほかのウォレットと同様に、わさびウォレットは使用手数料(0.3%)の支払いが必要だが、0.3%の追加料金は一部のウォレットが3%にもなる手数料と比較しても極めて安価である。

「わさび(Wasabi)」のベータ版は、8月に一般公開される予定。Ficzor氏は「サトシ・ナカモトのホワイトペーパー公開以来、10周年記念が近づいた。その記念日に当たり、ビットコインに完全に匿名の手段であるわさびウォレットを利用できることは素晴らしいことだ」と語った。

「わさび(Wasabi)」v1.0は10月31日に公開される。わさびはオープンソース、クロスプラットフォームであり、Linux、OSX、Windowsなどあらゆるデスクトップで動作する。

(フリージャーナリスト、大手マスコミOB記者:長瀬雄壱)

参考
CCN
Medium
Zksnacks

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