ビットコインはブロックチェーンを世に広めたものの一つとして知られていますが、今後ブロックチェーンテクノロジーに投資する最善の方法はビットコインへの投資なのだろうか?
ビットコイン(BTC)はブロックチェーン技術のパイオニア的存在
ビットコインはこれまで多くの注目を集めた。それは長い間熟考されたデジタル通貨であり、二重支払いの問題をブロックチェーンとプルーフ・オブ・ワークス(PoW)の考えを採用することで解決した初めての通貨である。ビットコインは新しい資産として開拓され、いつの日か世界に広く認められるだろう。
サトシナカモトのホワイトペーパーによると、匿名である彼はその時代において抜きんでていたことは自明のことであり、彼の発明は今後の経済を揺るがす可能性がある。しかし、彼は世界を変える可能性をもつ技術の特許を申請していなかった。
ブロックチェーンの台帳技術は現在 世界中に広まっており、eSportsから不動産に至るまであらゆるスタートアップ企業や個人において、業務の効率、透明化を図るために自由に使用されている。FacebookやWalmartのような大手企業もブロックチェーン技術を活用していく意向である。
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スタートアップ企業は独自の「ユーティリティトークン」をビットコインの技術を模倣して作ることを選択している。さらに、ブロックチェーンを採用しようとする企業はトークンを一切関与しないサプライチェーンシステムの開発を進めている。
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ブロックチェーン技術がビジネスに必要不可欠となる時代は来るのか?
多くの企業は、ブロックチェーンの利便性を利用したいと考えているが、仮想通貨自体を利用するメリットについてはまだ認識していない。
ブロックチェーンスタートアップ企業Slync blockchain solutionsのCEOであるChris Kirchner氏はForbesのインタビューで次のように言及している。
「資産管理においてブロックチェーンは多大な需要があると考えている。サプライチェーンを使い貨幣の交換をしていくことがブロックチェーンにおける良いユースケースになると考えている」
この技術は秘匿されているわけではないが、それはまだ初期段階である。この市場をアナリストたちは、日常生活に浸透し始める同時に、今後4年間で140億ドルに達する市場規模を予測している。現時点ではこの技術が主流となりうるサービスが実装されていないため、ブロックチェーンにおける広告はおおむね投機的なものであると言われている。
この現状についてKirchnerが説明している。
「未だサプライチェーンにおいてブロックチェーンを完全に導入している企業はない。多くの企業が活発に様々なサプライチェーンに、ブロックチェーンのユースケースを開発している段階であり、何件かは成功を収めている。一度この導入がビジネスケースとして証明されると同時に急速に広まり、世の中に採用されていくと考えられる。」
もし現在に、具体的なユースケースを示してくれるサプライチェーンの例があるならば、ビットコインに賭けるようなことはしなくて済むようになる。誰かが成功したプロジェクトを拡大しようと動き出せば、他のプロジェクトも呼応して動くことになるだろう。未だ、どのプロジェクトが優位に立つかはわからないのが現状である。
(執筆者:RAVA)
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参考:Bitcoinist