8月1日に大変なことが起こる可能性がある!
だから、その時が来たらしばらくはビットコインの送受信を控えた方がいいということは分かりました。でもUASFとかBIP148とか、今起きている問題については疑問が山積みです。
日本のビットコインコミュニティでも識者/ビットコイナーの間で議論が行われるようなので、今のうちにおさらいしておきましょう!
6月7日 20:00~
「8月1日に起きることについての公開議論」
目次
UASF? BIP148? ビットコイン初心者のためのQ&A
Q:そもそも何が問題なんだっけ?
A: 元々はビットコインのスケーラビリティ問題解決の方法が問題となっています。ビットコインの取引を記録するブロックチェーンの各ブロックのサイズを大きくするか、ブロックの大きさは変えずに今までよりもたくさんの取引記録が入るようにするか、その両方をやってしまうのか、など解決方法を巡った対立が続いていました。
Q:Segwit(セグウィット)ってなんだっけ?
SegwitはSegregated Witness(隔離 署名)の通称です。ビットコインにSegwitを導入すれば(1)取引のIDを書き換えられないようにする(2)ブロックのサイズを変えずに、約1.7倍の量の取引データが入るようになる、という2つの効果が主に期待されており、特に(2)はスケーラビリティの解決にも近づくと注目が集まっています。
これを導入するかどうかについてはマイニングを行うマイナーによる意思表示が2016年の11月から行われています。1年以内に95%の合意が得られれば、ロックイン(実行確定)し、アクティベーションのためのプロセスに進みます。ですが、マイナーからの合意は現在あまり得られておらず95%には程遠い状況です。
Q:UASFって何?
A:「ユーザー主導のソフトフォーク」 User Activated Soft Fork(ユーザー・アクティべーテド・ソフトフォーク)の略で、フルノードがシグナルを出すことによって意思表示ができます。マイナーが意思表示をするMASF(マイナー・アクティべーテド・ソフトフォーク)では採掘したブロックを通じて意思表示をします。
提案に対するマイナーの合意が得られなくてもユーザー側から実装したいという要望が強ければ、ユーザー側からマイナーの行動を変えるように迫る手段をとることもできるようです。
Q:フォークってなに?
A: ビットコインのブロックチェーンが枝分かれすることです。フォークの種類にはソフトフォークとハードフォークと呼ばれるものがあります。UASFはソフトフォークです。
Q:BIP148って何なの?
A:先ほど述べたUASFという手段によってSegwitを実装するためのBIPです。
BIPは「ビットコインの改善案」のことで、1から番号が振られています。以下はBIP148の説明文を簡単にまとめたものです。
「このBIPは2017年8月1日の真夜中までにSegwitがロックインまたはアクティベートされなかった場合、2017年8月1日から2017年11月15日の真夜中の間に有効となるものです。
このBIPが有効な間、すべてのブロックはBIP148のシグナルを出している必要があり、シグナルを出していないブロックは拒否されます。」
Q:なんで8月1日なの?
A:Segwit UASFのサイトによると、BIP148によって参加するマイナーが減り、ハッシュパワーが下がった場合でもSegwitをアクティベートできる時間を計算してこの日に決められたようです。
Q:BIP148がキャンセルされる可能性はある?
A:あります。ユーザーがBIP148を支持していない場合はキャンセルとなります。その場合、Segwit実装の可能性はもっと先に延びることになります。
関連記事:BIP148:8月1日に備えるためのビットコイン初心者ガイド
参考リンク:http://www.uasf.co/