米国の仮想通貨専門店、ショップオーナーが店舗の必要性について語る

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仮想通貨専門店「Free State Bitcoin Shoppe」はアメリカを変えることが出来るか?:ニューハンプシャー州

アメリカで初となる仮想通貨専門店「Free State Bitcoin Shoppe」では、来店した客はビットコインのような仮想通貨で商品の支払いができる。仮想通貨を持っていない場合、店員がウォレットのダウンロードや初回入金を手伝ってくれるという。

また、支払いにはニューハンプシャー州に拠点を置く無料のPOSソフトウェア「Anypay」を利用する。このAnypayは、iPadとクレジットカードリーダーが一体化したSquareスタンドで利用する。今回は、海外情報メディアBitcoin.comが、オーナーであるFreeman氏に独占インタビューを行った時の様子を紹介する。

仮想通貨専門店「Bitcoin Shoppe」がニューハンプシャー州でオープン

ニューハンプシャー州のポーツマス市は、仮想通貨関連において今まで活発な街とは考えられていなかった。おそらく大半は、リバタリアン(完全自由主義者)を対象とする政治的移民プロジェクトFree State Project (以下:FSP)関連で名前を聞くぐらいだろう。

このプロジェクトはイェール大学博士課程の学生Jason Sorens氏が個人的に書いた文章「分離主義運動について」から始まった。この文章はニューハンプシャー州に政治勢力を築こうと、2万人もの自由を愛する人々をまとめ上げた。ニューハンプシャー州は「Live Free or Die(自由に生きるか死ぬか)」というモットーを持つ州として知られている。

Freeman氏は、「自由を求めてニューハンプシャー州に移動した人々の大多数はビットコイン利用者だ。なぜなら、彼らはアメリカの中央銀行の制度である連邦準備制度がどういうものか知っているからだ。」、「連邦準備制度を知っていて、その代替案を耳にしたなら、連邦準備制度の存続のために個人的な責任を負うことを受け入れるのは非常に難しいことである。」と説明した。

FSPの著名人であるFreeman氏は続けて、「私たちは仮想通貨によって自分たちが受け入れがたい価値観への不支持を示すことが可能になるだけでなく、自らの価値観とそれに伴う仮想通貨コミュニティ、どちらの支持をも表明することができる。これは驚くべきことで、まだこのコミュニティに参加していない人はその恩恵を受ける機会を失っている。」と述べた。

昨年夏に創設された「Free State Bitcoin Shoppe」は週7日間オープンしている。明らかな営利企業であるにも関わらず、Freeman氏はこの店舗は教育的なプラットフォームでもあると言う。

「私たちが販売している一番のものは、『Bitcoin 101(ビットコイン入門)』クラスのものだ。これにより人々は、ビットコインウォレットとは何か、ビットコインの送受信はどのように行なうのか、どうしたら安全にバックアップを取ることができるのか等を学ぶことができる。」

「他には、ビットコインをデザインに使った時計、マグカップ、パイントグラス、Tシャツ、靴下といった日常で使える物、ハードウェアウォレット、ビットコイン関連書籍、DVD、プログラミングおよび経済学に関する書籍を取り扱っている」とのことだ。

Freeman氏は、興味を持った人がこの店舗を訪れ、分からないことを質問したり仮想通貨を使ってみることのできる実店舗を持つことが必要だと力説した。

彼は「人々はニュースや友人、同僚、あるいは家族から仮想通貨について聞いたことがあり、興味を持っている。例えば、仮想通貨は本物なの?人々は本当にそれを使っているの?といった疑問を持っているのだ。」

「私たちは、そのような人々に壁ある地図を見せることに喜びを感じている。その地図とは、人口2万2千人のポーツマス市でビットコインを受け入れている全部で22の場所を示す旗が立てられている。また、入口付近に箱を設置して、作成したパンフレットを人々に配布している。このパンフレットにはウォレットを入手する方法と、世界一有名なポーツマス市のビットコインツアーの案内図が載っている。」と語った。

熱心なビットコインのエバンジェリスト

コンテンツプロデューサーであるFreeman氏は、米国で有名なラジオ番組「Free Talk Live」の放送後、ビットコインのチップを得た。これが彼が仮想通貨の世界に飛び込むキッカケとなった。

「私はこの新種のお金が気に入った」と彼は強調し、「デジタル通貨の自身の残高画面を見るのが好きだ。全てのトランザクションが記録されているのも良い。ビットトレントを使ったときなど、ネットワークを経由したすべての取引を常に更新してくれるのも気に入っているし、装置を購入してマイナーのネットワークに参加すればマイニングできることも良い。連邦準備制度によって生成および管理されないお金を使う機会が得られることも重要だ。」などと述べた。

海外情報メディアBitcoin.comは「Bitcoin Shoppe」に対する近隣コミュニティの反応について質問した。

Freeman氏は「人々に愛されていると感じている。仮想通貨の受け入れを支援した十数社の企業ともすぐに仲良くなった。また、芸術の後援者として地元の映画館のスポンサーを複数回務めた。ポーツマス市で最も愛されている近隣のお店 Pickwick’s Mercantileは、ポーツマス市を『ビットコイン・ヴィレッジ』と呼ぶアイディアをくれた。」

「私たちは、人々がビットコインに関する知識を増やし、ビットコインを利用するユーザーおよび企業を増やすために、定期的に集会を開催している。」

「地元の行政でさえ暖かく歓迎してくれている。とある市会議員は私たちの初期の顧客の一人である。また、駐車監視員が店舗に立ち寄り、私が車のダッシュボードに駐車券を置くのを忘れていると知らせてくれたりと、ニューイングランドの都市にしてはこれは古風なことだ。私たちは近隣の人々を大事にしているし、彼らに誇りに思ってもらいたいと思っている。」と熱心に語った。

▼参考
Bitcoin.com
Free State Bitcoin Shoppe

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