ビットフィネックス(Bitfinex)が、新しい分散型取引所「Ethfinex Trustless」をリリース

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ビットフィネックス(Bitfnex)が、新しい分散型取引所「Ethfinex Trustless」をリリース

Bitfinex(ビットフィネックス)が、0xプロトコルを使用した新しい分散型取引所(以下:DEX)の『Ethfinex Trustless』をリリースをしました。香港を拠点とする大手取引所のBitfinexは、以前からDEXに取り組んでおり、今回新しくEthfinex Trustlessをリリースした形になります。

参照:Introducing Ethfinex Trustless

0x(ゼロエックス)ベースの分散型取引所(DEX)とは

これまでも、同社ベータ版のDEXは0xプロトコルを利用していましたが、今回も0x(ゼロエックス)ベースです。0xはそれ自体がDEXではなく、これを使用してDEXを構築できるプロトコルです。0xを使用して作られるリレイヤーと呼ばれるDEXプロジェクトは、ユーザーの資産を預けることなく、ERC20の交換所を提供できるようになります。

0xは、サードパーティーがDEXを構築をするためのプロトコルですが、そのサードパーティーが実際に取引が成約の際にトランザクションを処理することは行いません。サードパーティーは、オフチェーンでメッセージを送り、注文を仲介する役割を果たします。

0xについてより詳しい解説は、筆者ブログで行なっています。
参照:レポート:DEXプロトコルの0xとは。分散型金融を担うプロトコルの仕組み・ZRXのモデル・エコシステム全般・課題

新しい分散型取引所(DEX) Ethfinex Trustlessの特徴

Ethfinex Trustlessは、そのリレイヤーにあたります。主な特徴は下記です。

KYC(Know Your Customer/顧客確認)が必要ない

Ethfinex TrustlessのDEXは今後どのようにするかはわかりませんが、今のところKYCを行なっていません。

Ethfinex Trustlessはビットフィネックス(Bitfinex)のオーダーブックを共有

DEXの低い流動性問題を解決するため、Ethfinex Trustlessは中央集権で運営されているBitfinexのオーダーブックで共有されます。これは最も重要なアップデートで、Bitfinexのような大手取引所のオーダーブックがDEXに統合されることは初の取り組みであり、DEXの取引を活発にさせることを期待されます。

トレーダーにはNECトークンが配られる

Ethfinex Trustlessでトレードをしたユーザーは、毎月の取引高に応じて、NEC(Nectar)トークンが配られるとしています。このトークンは、Ethfinex Trustlessのガバナンストークンであり、今後の方針などで投票に参加できるなどを将来考えているとしています。

また、Ethfinex Trustlessは、すでにリリース済みの0xはv2もよりコードがテストされ、安全と判断をした段階で実装をするとコメントしています。0xのv2では、ERC721サポート、ETHの変換を自動でバックエンドで変換、FilterコントラクトでKYC可などの機能が追加されています。

リリース時点において、取引できるペアは、ETH/USDT、OMG/USDT & OMG/ETH、ZRX/USDT & ZRX/ETHのみですが、今後テスト期間を経たあとで40以上のトークンを順次追加するとのことです。

ビットフィネックス(Bitfinex)、EOSベースのDEXもリリース予定

Bitfinexは、このDEX以外に、EOSベースのDEXもリリースをする予定です。BitfinexはEOSのネットワークをバリデートするBlock Producersでもあります。

参照:EOSが提案する新しいブロックチェーンの形式。仕組みからガバンスモデル、彼らのビジネス的アプローチまで分解し、EOSを理解する。

Bitfinexは中央集権取引所でありながら、1年前からDEXを実運用しながら取り組んでいる、最もDEXに力をいれている取引所企業です。バイナンス(Binance)もコインベース(Coinbase)もDEXへの取り組みはありますが、一番真剣度が高くDEXに取り組んでいる印象があるのはBitfinexです。

今後、EOSベースのDEXや、オーダーブックが集権型取引所と分散型取引所と共有されるタイプのDEXがどのように利用されるか期待されます。

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