bitFlyer(ビットフライヤー)に導入されたSFD制度とは?問題点はある?実践後に本音で解説

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bitFlyer(ビットフライヤー)に導入されたSFD制度とは?問題点はある?実践後に本音解説

bitFlyerのレバレッジ取引:bitFlyerFXに導入された「SFD制度」について、どのようなものなのか?問題点は何なのか?実際の取引を踏まえ、ホンネ解説します。

SFD制度とは?

SFD(Swap For Difference)とは、現物とレバレッジ取引との価格差が10%以上乖離した時に発生する手数料の事です。レバレッジ取引は現物取引と異なり、少ない資金にレバレッジをかけて取引されるため、現物よりも先行して大きく動くので短期トレーダーに人気です。

bitFlyerにはトレーダー向けの取引ツール「bitFlyer Lightning(ビットフライヤーライトニング)」があります。bitFlyer Lightningには「現物取引、FX取引、先物取引」という3つの取引形態がありますが、取引量が多く人気があるのは、FX取引(BTC-FX/JPY)です。

関連:bitFlyer Lightning(ビットフライヤーライトニング)の使い方をマスターしよう

bitFlyerで導入されたSFD制度は現物取引(Lightning 現物)とレバレッジ取引(Lightning FX)の価格差を縮めるために導入されたもので、取引価格が一定水準以上、乖離した場合に、それを是正するために発生します。(対象:Lightning FXのみ)


(SFDのしくみ:新規取引の場合)

たとえば、価格が上昇方向へ乖離している場合、Lightning FX新規で「買い注文」を約定すると、さらに乖離が広がります。反対に「売り注文」を入れると乖離が是正されるため、買いが側の人からSFDが徴収され、売り側の人へ付与されるというしくみです。これについてはチャート形状や出来高などとは関係なく乖離値のみで判断されるので、取引時には「SFD乖離率」の数値をチェックする必要があります。

①価格乖離を拡大する方向の約定の場合
・新規注文=SFD徴収 決済注文=SFD徴収

②価格乖離を縮小する方向の約定の場合
・新規注文=SFD付与 決済注文=付与されない

価格乖離とSFD比率

①5%以上10%未満の場合・・・0.25%
②10%以上15%未満の場合・・・0.5%
③15%以上20%未満の場合・・・1%
④20%以上・・・2%

この料率がどのくらいの価格なのか?実際に行った取引を見てください。

bitFlyer Lightning FXを実践!

※画像はすべてbitFlyer Lightning FXを使用

新規:売り

新規:売り

私の場合、Lightning FXのレバレッジを最大の15倍にしています。(1.2.3.5.10.15倍から選択)
BTC-FX/JPY 0.5枚(50万円分のBTC)を新規売り建てしました。この時、価格乖離率は「4.4%」←5%を越えていないので、すぐ約定すればSFDは徴収されないことが分かります。

0.5枚のショート(新規売り)は一度に約定せず、板が割れ3回に分かれて成立。

よくある質問「決済方法がわからない」

bitflyer Lightningの取引画面にはFX(為替)と違い「決済ボタン」がありません。最初にトレードした時は、ポジションを持ったまま、どうやって決済したらいいか?わからず焦った経験がありませんか?

bitflyer Lightningで決済する方法は、「現在持っているポジションの反対を新規で注文する」という作業となります。FX(為替)でいう所の「両建てなし」のルールです。この注文方法にはなかなか慣れませんでした。

今回の場合は0.5BTCを売りで持っているので、新規注文画面から0.5BTCの買い注文を入れることになります。(シンプルオーダーの場合)

決済:買い戻し


売りで0.5BTCのポジションを持った後、決済の注文を出します。この際、価格の乖離率は4.4%だったので、このまま即決済すれば、SFD手数料は発生しません。しかし指値での決済はいつ成立するかわからないため、SFDが徴収されるか?されないか?は約定するまで決まりません。

果たして結果は?


ポジション的にはその後、BTCが下落したので利益がでました。しかし、約定の時にSFDが徴収されていました。(-1250円)

【ポジション詳細】
①売り建てコスト:1013903円x 0.5BTC=506,951.5円
②買い戻しコスト:999738円x0.5BTC=499,869円
①ー②=7082.5円(利益)

③SFD計算式
999738円x0.25%(SFD率)x0.5BTC=1249.67(約1250円)

【トータル利益】
7082.5円-1250円=5832円

利益がSFD分、圧縮されてしまいました。

SFDまとめ

実際に取引してみて思ったこと(ホンネ)をまとめます。

①順張りで取られる

トレードはトレンド方向にポジションを取ると利益を取りやすいので順張りが基本です。取引時間やトレンド転換の有無にもよりますが、順張りエントリーでSFDを取られやすい事が多いです。

②乖離を是正する必要があるの?

SFD価格乖離が大きい場合はトレンドが出ている可能性があるので、現物の先行指標としてLightning FXで取引しています。そこにSFDの手数料が乗ってしまうのですが、そもそも現物と先物は商品性が違うので、乖離を是正する必要があるのか?と個人的には思います。

③徴収:2パターン、付与:1パターンって。。。

SFDは価格が乖離している時は、新規も決済もSFDが徴収されるのに対し、乖離縮小側は新規のみが付与され、決済では付与されません。(なんだか納得がいきません)

④決済側の回避は難しい

新規注文の際には「価格乖離率」を見れば、今取引するといくらのSFDが徴収または付与されるか?が分かりますが、決済の場合では成行注文以外では、いつ約定するかわからず、その時のSFD値も不明。

トレンドが発生した時に約定しやすいので、決済の時にSFDを取られてしまうことが多く、なかなか回避できません。たまたま約定した時の価格乖離によってSFD徴収または付与が決定するので利益&損失予測がつきにくい。

⑤SFDはビットコイン価格によって変わる

SFDの計算式を見てのとおり、SFDのパーセントは価格乖離とその時のBTC価格で算出されるため、BTCの価格が50万円の時と200万円の時ではずいぶんコストが変わってきます。しかしビットコインFXはあくまで、売り買いの利ザヤをかせぐ「差金決済」なので短期トレードではBTC価格はあまり関係ありません。(BTC価格が上昇するとSFD割高に?)

以上、トレーダーとしての個人的な見解ですが、SFDはユーザー側にとってはあまり良い制度ではありません。また乖離率によるパーセンテージの根拠も不明なため、出来れば改善してほしいと思います。

また、トレードの世界では、このような規制・改変はよくある事。その都度クセや特徴を見出して新たなトレード手法を見つけてきたので、今回もポジティブに取り組んで行きたいと思います。

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