ブロックチェーン技術で金流通を管理、ロンドン地金市場協会(LBMA)の計画進む

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ブロックチェーン技術で金流通を管理、ロンドン地金市場協会(LBMA)の計画進む

国際的組織であるロンドン地金市場協会(LBMA)は、ブロックチェーンベースの金塊追跡の基準作りを始めるとともに、テクノロジープロバイダーを承認、監視する委員会を設置するようです。

ブロックチェーン技術は高価な貴金属の公正取引に大切な「倫理的調達」を保証

専門用語でフェアトレード(公正な取引)を指す倫理的調達(ethical sourcing)は、貴金属など極めて高価なセクターには大切なことになっています。論理的調達は、金の埋蔵量が減り、希少価値が高まるにつれて、ますます重要になってきます。

金の埋蔵元を証明することは、採鉱活動が生命を脅かし、環境を損なう発展途上国からの密輸を防ぐのに役立ちます。採掘者を含む供給チェーンに関わる人たちにはそれなりの報酬が保証されなければならず、人々や環境が保護されることでバイヤーと消費者を安心されることになります。

埋蔵金塊の所有者と利用サイクルを通じて、その埋蔵地から金塊を追跡することは、窃盗を防ぐことができます。それはまた、不法な販売や密輸、テロ組織へ流れる資金を防止することになります。

ブロックチェーン技術は、市場から不法もしくは非倫理的な金を排除する方法を提供します。

LBMAは18年10月までにブロックチェーン・ソリューションの基準作成

LBMAは金の世界的機関であり、金塊の店頭(OTC)取引市場を掌握する国際取引団体です。会員には、金の大手の採掘業者や精錬業者、取引業者などが含まれています。LBMAは2018年3月、会員にいかにして金を追跡し、偽造を防止するについて提案するよう求めました。ロイター通信によると、LMBAは26件の提案を受け、その内の20件がブロックチェーン技術に関係するものでした。その中には、IBMなどテクノロジーのスタートアップ企業などからの提言もありました。

LBMA常任幹事のサキラ・ミルザ氏(Sakhila Mirza)によると、LBMAは10月までに、このサービスに関する「信頼できるブロックチェーン・ソリューション」となる一連の基準を作成しました。今後まずすべきことは「最低基準に合うサービスプロバイダーの選定」だということです。選定は19年に行われる予定で、プロバイダーは何兆ドルにもなる産業を確実に追跡し、透明性を持ったシステム運用に責任を負います。

ロンドンは、OTC金取引と清算のための世界最大ハブとなっています。ロンドンにある貴金属の手形交換組合銀行5行による金の卸売り取引は、LBMAの監督を受けて、2017年の取引額は6兆7,000億ドル(約760兆円)に達しました。金の暗黙の了解済み推定時価総額は、7兆ドルを超えています。

ダイヤモンド総合商社デビアスも同様の流通管理目指す

ダイヤモンド総合商社デビアス(De Beers)は10月29日、ロシア最大のダイヤモンド生産者アルロサ(Alrosa)と提携して、採掘から小売りまでをすべてブロックチェーン技術で管理するプロジェクト「Tracr」を開始すると発表しました。世界の2大ダイヤモンド生産者の提携は、LBMAによる金の管理と同様に、貴金属の流通革命をもたらすだろうと注目されます。

デビアスのブルース・クリーバー(Bruce Cleaver)最高経営責任者(CEO)は、「世界を代表する2社のダイヤモンド生産者による総力は、世界のダイヤモンドの採掘から小売りまでの全工程をより一層追跡しやすくするものだ」と語りました。ちなみにアルロサは、世界のダイヤモンド採掘量の27%を占めています。

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参考
Bitcoinist
The Next Web

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