ブロックチェーンゲームに使われているトークンの概要とセカンダリーマーケットについて

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ブロックチェーンゲームに使われているトークンの概要とセカンダリーマーケットについて

ブロックチェーンゲームはDApps(分散型アプリケーション)ゲームとも言われ、主にイーサリアムなどの仮想通貨のシステム上で開発されています。ブロックチェーンゲーム「マイクリプトヒーローズ」が2019年の年始にテレビCMを行うなど注目を集める中、今後も続々とゲームタイトルがリリースされる予定です。

ブロックチェーンゲームの大きな特徴として、ゲームのキャラクターやアイテムにノンファンジブル・トークン(NFT)と呼ばれるトークンの技術が使われていることが挙げられます。さまざまなブロックチェーンゲームが出てくる中、ゲームのキャラクターやアイテムを表象したNFTのセカンダリーマーケットの売買も盛んになっています。ここでNFTの概要と、セカンダリーマーケットのボリュームを見ながら市場の考察を行いたいと思います。

NFTとは?

NFTとはNon-Fungible Tokenの略称であり、直訳すると“代替性のないトークン”という意味になります。直訳すると分かりにくいですが、個々のトークンに固有の値をもたせ、他の資産に等価で代えることができないトークンと解釈できます。NFTが使われているゲームでは同種類のキャラクターやアイテムであっても、それぞれレベルやステータスなどの数値が異なる仕様となっています。

NFTには、イーサリアムブロックチェーンにおけるスマートコントラクトの規格の1つであるERC721が使われています。ERC721の規格を用いることで所有権や取引履歴を記録することができるため、特にデジタルの世界で完結するゲームと相性が良くなっています。ゲーム内で保有するキャラクターやアイテムをトークン化することで、独自の価値を生み出すことが可能となり、ユーザー同士がマーケットプレイスでトークンを売買することもできます。

ブロックチェーンゲームのセカンダリーマーケット

セカンダリーマーケット取引高
出典:Medium

上記のデータは2018年6月~2019年3月までのブロックチェーンゲームのセカンダリーマーケット(NFTの2次流通市場)で売買されたイーサリアムの取引高のデータになります。

2018年6月、NFTのマーケットプレイスとしてOpenSeaがリリースされたことで、取引高とユーザー数は大きく増加しました。月によってバラツキはありますが市場は成長しており、更なるゲームタイトルのリリースも控えているので、マーケットの盛り上がりが予想されます。

ゲームタイトル毎の取引高推移

ゲームタイトル毎の取引高
出典:Medium

上記のデータはブロックチェーンゲーム毎のイーサリアムの取扱高となっており、黄色部分のゲーム「ディセントラランド(Decentraland)」が大きなウエイトを占めています。DecentralandはVR空間内の土地を提供して、ユーザーが仮想空間で遊べるゲームです。ユーザーはVR内に自分の土地を持ち、オリジナルの建物やオブジェクトを作ることが可能であり、将来的にはさまざまなゲームとコラボして、他のゲームのキャラクターをDecentralandで表示することも予定されています。

2018年9月~12月のボリュームが大きい理由としては、大口の取引をしたユーザーによるものであり、セカンダリーマーケットの取引高に大きく寄与しています。また、2018年12月から、OpenSeaの比率が高くなっていることも特徴として挙げられます。データでは表せていませんが、OpenSeaの取扱高の大きな躍進となっている主な要因は、マイクリプトヒーローズの取扱高が急激に増加したためです。

NFTのセカンダリーマーケットが盛り上がるためには、まずコンテンツとなるゲームの内容が重要です。冒頭でも述べましたが、ゲームタイトルのリリースは続いていくので、全般的に盛り上がってくることを想定してセカンダリー市場にも注目し、引き続き情報発信を行いたいと考えています。

文:望月一弘

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参考
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