インドネシアにブロックチェーン・ハブがオープン、技術進歩に遅れない意欲

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インドネシアにブロックチェーン・ハブがオープン、技術進歩に遅れない意欲

インドネシアの首都ジャカルタに「Indonesian Blockchain Hub (インドネシア・ブロックチェーン・ハブ)」が2018年8月16日正式オープンした。ブロックチェーン技術のプロモーションと発展のための専用空間となる。

ブロックチェーン・ハブの使命は、インドネシアにあるさまざまなブロックチェーン・コミュニティーを結集して、イノベーションを進め、重要な関連教育を提供することである。

教育と人材開発を目指すブロックチェーン・ハブ

このプロジェクトは、ビッグデータ企業でブロックチェーンベースのデータ交換を進めるHARAの呼びかけで、インドネシア商工会議所(Kadin)、インドネシア・ブロックチェーン協会(ABI)、政府機関Creative Economy Agency(Bekraf)の協力で発足した。

HARAのレギ・ワフユ(Regi Wahyu)最高経営責任者(CEO)は「これはインドネシアの歴史的瞬間である。ハブの発足は、インドネシアがブロックチェーン技術の備えがあり、ブロックチェーン・エコシステムがインドネシアの経済成長に大きな影響を与えていることを示すものである」とコメントした。

教育センターとして貢献するブロックチェーン・ハブ開設のアイディアは、インドネシアが教育と人材開発で後れを取っていないことを確実にする歓迎すべき動きである。さらにまた、ブロックチェーン・ハブのようなイニシアチブを通じて、インドネシアはブロックチェーン技術分野のリーダーになりうるという信念の表れでもある。

ブロックチェーン・ハブは巨大市場インドネシアへの入り口

ハブ開設の目標は、インドネシアにあるブロックチェーン・コミュニティーをまとめ、イノベーションとコラボレーションを推進、ブロックチェーン・エコシステム内のすべての利害関係者に対してブロックチェーン技術とその可能性について教育を施すことである。

インドネシア・ブロックチェーン協会(以下:ABI)監査役のヨー・ギンティング(You Ginting)氏は「ブロックチェーン・ハブの設立は情報交換を促進する。それはブロックチェーン技術の恩恵をできる限り早期に実らせる国になるよう支援する」と語った。

同氏はさらに、「ABIは、ブロックチェーン・エコシステムを支援し、育成する時を迎えている。そして特に重要なことだが、われわれはブロックチェーン・エコシステムの重要性をほかの政府機関にも共有してもらう(政府の)機関になることである」と述べた。

HARAのワフユCEO(Regi Wahyu氏)は「インドネシアは東南アジアと世界の中にある巨大な市場であり、この市場を開拓する非常に多くの機会を持っている。インドネシア・ブロックチェーン・ハブは、その市場への入り口である」と語った。

金融システムを変革するブロックチェーン世代に期待

ブロックチェーン部門はなお初期段階にあるが、インドネシアはすでに、いくつかのブロックチェーン開発プロジェクトを進めている。プロジェクトは、インドネシア国民が成長し、成功を収めるための差別化を進め、生活の質を高めることを目指している。

開発プロジェクトの中で特に注目される分野は、ブロックチェーン世代がインドネシアの金融部門に全く新しいひな形を創り出そうとしていることである。チャティブ・バスリ(Chatib Basri)元財務相は、この世代はインドネシアの金融システムの迅速な発展や自前の仮想通貨を発行することに、大きな影響力を行使することができると語っている。

アジア特に東南アジアでは、ブロックチェーン技術開発に特化したプロジェクトを進めているのは、日本や中国を除けば知識を広め、技術活用を目指す「ブロックチェーン・チャレンジ」や大口資金送金システム開発「プロジェクト・ウビン」を進めているシンガポールがある。インドネシアはその空間に突然割って入った形である。

(フリージャーナリスト、大手マスコミOB記者:長瀬雄壱)

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参考
Cryptodisrupt
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