ブロックチェーンが普及しない本当の理由、知ってますか…?

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ブロックチェーンが普及しない本当の理由、知ってますか?

五月雨まくら(@samidare_makura)です。

この記事では、ブロックチェーンが社会からの認知度は高いにも関わらず、なかなか実際のユースケースが生まれない本当の理由を解説します。そして、もし企業がブロックチェーンを受け入れて、技術を採用し始めると、どのような変化が生じるのかについても考察しています。

ブロックチェーンはなぜ普及しないの?

ブロックチェーン技術の、

  • 改ざん不可かつ高い透明性
  • 取引の自動執行が可能
  • ゼロダウンタイムの実現

といった特徴により、業務効率の改善や信頼性の向上、データの統合管理が期待でき、ビジネスに良い影響をもたらすことは明らかで、企業もそのことは理解しているはずですが、技術の採用はまだまだ漸次的です。

その理由とは一体何でしょうか?ここでは2つの理由を示します。

  1. 法令遵守にどのように影響するか不明確
  2. ブロックチェーン技術の理解が困難

以上、2点です。つまりこれは、「ブロックチェーン技術に対応する規制の整備」と「ビジネス利用のための明示的なガイダンスの必要性」を示しています。さらに、ブロックチェーンの実用性を保証するために、もっと多くのベストプラクティスが生まれることも非常に重要です。これらの事例は、金融産業が牽引すると予想されており、多くの金融機関がブロックチェーンの導入にポジティブな見解を示しています。

ブロックチェーン採用による4つの変化とは?

もし、前章で説明した課題が克服され、企業が事業にブロックチェーンを採用し始めると、4つの変化が起きると予想されます。順番に説明していきますね。

変化①:パブリックネットワークへの移行

ブロックチェーンの取引は世界中のノード(ユーザ)に共有され、公開されています。つまり、企業がブロックチェーンを受け入れると、彼らのネットワークは従来のプライベート(非公開)ネットワークからパブリック(公開)ネットワークへと移行して、すべてのユーザあるいはステークホルダーのために、オープンなシステムが構築されます。

移行②:データのトークン化

ブロックチェーンの導入が進むと、データは同期されるのではなくトークン化されていきます。これは、パブリックネットワークに同期されたプライベートネットワークからデータを更新するのではなく、データがトークンとして転送されることを意味しています。トークン化により、データの正確性を向上させるだけではなく、ブロックチェーンのフォーク(分岐)などのリスクを軽減することができます。

移行③:価値の移転

ブロックチェーンの採用は価値の移転を引き起こします。それは、実世界に存在する物理的な価値がパブリックネットワークというバーチャルな世界に存在するトークン化された価値へと移行されることを意味します。例えば金融機関は、ドルや日本円などの既存の通貨をトークン化することができます。これにより、ユーザはパブリックネットワーク上に価値を移転することになります。

移行④:統合ネットワークの誕生

お互いに並行に走る別々のネットワークは存在せず、その代わりに、中央銀行や政府機関の法律や規制に準拠した統合ネットワークが生まれます。これらのネットワーク上、あらゆるデータが複雑に調整され共存する一種のエコシステムと云っても差し支えないでしょう。

五月雨(筆者)の考察と感想

確かに、ブロックチェーンは大きな可能性を秘めていますが、法律的にどのように扱われるのか?具体的にどのように活用できるのか?について、まだまだ情報が確立されていないため、普及が遅れることは致し方ないように思えます。

しかし「4つの変化」で示したように、ブロックチェーン技術は既存の価値観を大きく変化させるパラダイムシフトを促す破壊的テクノロジーであるため、その可能性に期待を抱かざるをえません。

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参考
techwireasia
EY – Global