報酬は100万ドル!? ブロックチェーン技術者引く手数多な求人市場

5823

編集部ピックアップ

報酬は100万ドル!? ブロックチェーン技術者引く手数多な求人市場

ブロックチェーンの技術は、現在あれこれと過大評価を受けている感が否めない。しかし、仮想通貨の基底となる新時代の技術を求めて、実際に何万ドル何億ドルもの大金が、従来の収益構造を揺るがしていることは誰も否定できないであろう。現在、フェイスブック、アマゾン、IBM、その他多くの企業では、ブロックチェーン技術を有する人材には多額の給与とボーナスを支給しており、この技術を求める声が大きくなっている。

急増するブロックチェーン技術者求人

世界最大の経済新聞ウォール・ストリート・ジャーナル(Wall Street Journal/WSJ)では、まだ世界に数多く眠るブロックチェーン技術の有資格者を探す雇用主の要求に応じ、近年ブームになりつつあるブロックチェーン産業の全貌を明らかにした。 基本的な経済理論で考えると、今やプレミアが付いたブロックチェーン技術は、より多くのドルによって獲得競争が行われ、その相対的価値は必然的に増加するとされている。

Blockchain Developers社のヘッドハンターKatheryn Griffith Hill氏は業務経験が3年程度のワーカーはせいぜい12万ドル(日本円約1300万円)しか稼げないと述べたあと、「私たちは50万ドル(日本円約5500万円)を稼ぐ人たちを知っています」と強調した。

また、このWSJ紙によると、今年の5月中旬からリンクトイン(LikedIn:世界最大級のビジネスSNS)では、「ブロックチェーン」、「ビットコイン(BTC)」、「仮想通貨」のタイトルで4,500件の求人が掲載されたとのことだ。これは2017年の総求人に比べて151%増加したことになり、たったの645件だった2016年の求人数からするとかなりの伸びである。

ブロックチェーンはデータベース技術の1つにすぎず、実際のところ、そこまで目新しい技術ではない。ブロックチェーンは、分散型台帳形式で会計処理に使われ、仮想通貨のネットワーク内で分散化させらているため、ビットコインキャッシュ(BCH)のような仮想通貨に使われたとき、その真価を発揮する。

仮想通貨の世界では、この種の台帳は決済システムとして機能し、さらにビットコインキャッシュ(BCH)の場合、二重支払いという悪名高い不具合の解決にもつながったのだ。二重支払いは長年にわたり開発者たちを苦しめてきた問題であった。

サトシ・ナカモトの理論は、そのようなこともあり、ビットコイン(BTC)などの電子通貨を取引や貯蓄の媒体としただけでなく、民間での国境を越えた取引を安全に行える決済システムを構築したともいえるであろう。

フィンテック(金融技術)業界の専門家たちは、今になっても新語「ブロックチェーン」という記述的な言葉を使い、仮想通貨のマイナーがどのようにブロックをつなげているのかを説明し続け、この技術が現実に様々な問題を解決できるということを主張している。

知らない物に警戒心を持つ動物的感性によって、現代の多くの企業は「ブロックチェーン」という過度に持ち上げられた「大層な技術」に尻込みをし、ただブロックチェーンの技術を持っているというだけで、その企業は勝手に評価が上がっているのが現状なのである。

ブロックチェーン技術者の獲得に躍起になる企業

仮想通貨リップル(XRP)の技術者Yuliya Chernova氏が書いた記事には、ブロックチェーン技術者を求める雇用者の逆説的状況が説明されており「経験豊富なブロックチェーン技術者の多くは既にビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の取引で多くの収益を得ている」と述べている。

現に、Blockchain Studios社の最高経営責任者(CEO)Daniele Sileri氏も、その点に関しては力説しており、「開発者の大部分は既に大金を持っているので、彼らにとってお金は問題ではない」と述べている。

現在では、イニシャルコインオファリング(ICO: 1種の資金調達)とベンチャーキャピタル(1種の投資会社)が結び付き、従来の雇用方式とは違った方法で、熟練した技術者の誘致を行っている。

WSJ紙によると、リップル社のデイビッド・シュワルツ(David Schwartz)氏は、「従来のICOへの投資は資金の無駄遣いだった」と述べており、ブロックチェーン雇用市場ではもはやお金は「評価されなく」なっているのだ。

また、シュワルツ氏は、ブロックチェーン技術者への手当が「狂気じみている」と指摘している。彼は少なくとも2人以上のブロックチェーン開発者が「100万ドル(日本円約1億円)のボーナス提供を受けている」ところを目撃したそうだ。

トップの開発者達の技術不足は世界的にも問題となっており、企業はどうにかしてこの状況から抜きん出ようとしている。仮想通貨オーガー(REP)の開発者によると、「リモートワーク体制や驚異的な報酬制度などは、これまでなかった雇用形態であり、現在ではそのような仕事にも雇用市場がある」そうだ。また、WSJ紙では「オーガー(REP)自身も、開発者に対して、最大10万ドル(日本円約1000万円)の報酬を与えている」とも説明されている。

※日本円換算は記事公開時点のレート
※技術者ではありませんが、コインチョイスもサイト運営スタッフを募集してます!

関連:Facebookがブロックチェーン研究チームを新設、メッセンジャーの元責任者が統括

参考:Bitcoin.com