新世代の起業家にはブロックチェーンの理解が不可欠!?5つの影響を考察

3388

編集部ピックアップ

新世代の起業家にはブロックチェーンの理解が不可欠!?5つの影響を考察

五月雨まくら(@samidare_makura)です。

ビットコイン(BTC)が2009年に生まれたことでそれを支える技術であるブロックチェーンも世界中に広まりましたが、その時点で研究者や専門家はブロックチェーン技術の可能性を予測することはできませんでした。現在、ブロックチェーンの技術は、金融に留まらず、不動産、物流、ヘルスケア、医療、シェアリングエコノミーなど、さまざまな産業で応用されパイロットプロジェクトが世界中で実施されています。

この記事では、ブロックチェーンが起業家にもたらす影響について論じます。

影響①:アイデンティティ(身元・経歴)の証明

ブロックチェーン技術は、アイデンティティ(身元・経歴)を証明する手段としてうってつけです。特に、HR領域で求職者のアイデンティティを確認する手段として優れています。今までは、求職者に関する情報すべてを検証する必要があり、とても大変なプロセスでした。

起業家にとって、その負担は軽くありません。しかし、ブロックチェーンを用いればアイデンティティ情報が正確かつ詳細に保存され、すぐに確認することができます。これは、起業家の採用プロセスを効率化することに役立ち、事業に集中することができます。

影響②:スマートコントラクトによるコスト削減

ブロックチェーン技術の一つであるスマートコントラクトをご存知でしょうか?スマートコントラクトは、法律に基づく契約とよく似ていますが、デジタルでオンラインかつブロックチェーンをベースにしている点で特徴的です。

スマートコントラクトは、法的な条件をプログラム化して自動執行することができます。これにより、法的契約に必要であった第三者機関の存在が不要になるため、コストを削減することができます。また、スマートコントラクトはネットワーク全体に分散されているため、当事者は法的条件を否認することができません。

起業家は、顧客やパートナーとさまざまな合意を結ぶ必要があり、スマートコントラクトを利用することで、時間と経費を削減することができます。

影響③:サプライチェーンの検証

サプライチェーンマネジメント(SCM)とブロックチェーン技術は非常に相性が良いです。すべてのサプライヤーは、ブロックチェーンに商品のデータを入力して、特定の商品に問題があれば、サプライチェーンを辿って元凶を容易に追跡することができます。

ブロックチェーンの情報は、ネットワーク上の多数のノード(ユーザ)によって検証されるため、サプライヤーは商品の欠陥を否定することができません。これにより、起業のモデルにサプライチェーンが存在する場合、そのプロセスを効率的にマネジメントすることができるようになります。

影響④:ファンドレイジング(資金調達)

起業家が事業を開始する上で直面する課題の一つに資金の調達方法があります。従来のローン取引では、最低預金や金利といった隠れたコストが数多く存在しています。ベンチャーキャピタル(VC)の支援を受けることができれば、問題は解決するように思えますが、ハードルは高く、経営に干渉されるリスクもあります。

そこで、ブロックチェーン技術を用いた資金調達であるICO(Initial Coin Offering)を利用することができます。ICOでは、世界中の投資家から資金を効率的に集めることができるようになります。

関連:2018年もICOはホットな話題?必ず知るべき5つの注意点とは!?

影響⑤:透明性の高いガバナンス

起業家は、ブロックチェーン技術を応用することで、中央集権的な仕組みではない分散型かつ透明性の高いガバナンスを実現することができます。これによって、従業員やステークホルダーに意思決定プロセスを明確に理解してもらうことが可能になり、彼らの協力を引き出しやすくなります。

また、もし組織が将来的に拡大したとしても、透明性の高いガバナンスにより組織全体をマネジメントしやすくなるメリットがあります。


以上、ブロックチェーン技術が起業家にもたらす影響について論じました。人々が起業しやすい環境が整えば新しいビジネスモデルが次々と生まれ、その恩恵が社会に還元されていくことは容易に想像できます。これからの時代における起業家にはブロックチェーン技術の理解が不可欠になるかもしれないですね。

関連:起業したい人は必見!ブロックチェーン技術がもたらす5つの恩恵を紹介

参考:coinnounce