5つのビットコイン詐欺事件から学ぶセキュリティ、歴史から教訓を得よう!

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5つのビットコイン詐欺事件から学ぶセキュリティ、歴史から教訓を得よう!

五月雨まくら(@samidare_makura)です。

ビットコイン(Bitcoin)が生まれた時、魅力だったことの一つは、ブロックチェーンの仕組みによって、ビットコインを安全に所有できることでした。しかし現状、ビットコインは依然として、詐欺やハッキングの被害を受けています。この記事では、ビットコインの歴史を振り返って、多大な損失を被った事件(手口)を紹介することによって皆さんを僭越ながら啓蒙することを目的としています。

MT. Gox(マウント・ゴックス)社の破産

MT.Gox社の事件について、ご存知の方も多いのではないでしょうか。ビットコインの歴史上、最も悪名高い詐欺による被害の一つです。MT.Gox社は東京に拠点を置く、仮想通貨取引所で、世界中のビットコイン取引の大部分を担っていました。

ユーザーは、MT.Goxを信頼して資産を預けていましが、Mt.Goxは信頼とは程遠い取引所で、ハッキングにより、結果的に80億ドル相当(現時点レート)のビットコインを失ったと発表して、破産申請を行いました。ただ、全ての被害がハッキングによるものではなく、MT.Goxの代表者や代理店、パートナーにより横領された可能性もあり、混迷を極めました。取引所に資産を預けることのリスクを知り、資産をコールドウォレットで自己管理する必要があることを多くの方が認識する契機になる事件でした。

Optioment Ploy 詐欺

Optioment Ployは、非常に有名なビットコイン詐欺です。手口は、偽ICOとポンジスキーム(詐欺の一種)を組み合わせることで、ビットコイン投資によるリターンとして、やや魅力的すぎる数字を保証していました。ほとんどのICO詐欺は「我々の案件に投資すれば高い利益が得られる」と誇張して、実在が存在しない場合が多いです。

Optioment Ployによって、およそ265,000(BTC)以上のビットコインが盗まれ、結果的にそれは崩壊しました。代表者であるTrendon Shaversには、投獄と4000万ドルの罰金が課せられました。美味しい話には裏があると、疑う習慣をつけましょう。

シルクロードのフィッシングメール

シルクロードは、ダークウェブ上で銃や薬物など、違法なものを取引するプラットフォームでした。そして、支払い通貨にビットコインが使われていました。シルクロードは当然、執行機関による捜査を受けることになりましたが、それは同時に政府がビットコインの存在感を無視できなくなったことを証明しています。

最終的にシルクロードの創始者といわれているRoss William UlbrichtはFBIに拘束され、シルクロードも閉鎖されました。そして、政府により没収されたビットコインは、オークションに出品されることになりました。ただ、問題が起こります。

それは、政府によるオークションのアナウンスが、宛先一覧が可視化できる状態で、行われたことです。その情報はすぐさま、詐欺師に悪用され、すべての投資家に行政機関を偽り、機密情報を引き出すためにフィッシングメールが送信されました。詐欺の原因はヒューマンエラーですが、機密情報を送る旨のメールが来た時は十分に注意することが必要です。

Canadian Bitcoins 詐欺

Canadian Bitcoins は、主にビットコインをカナダの投資家のために管理する役割を持つ取引所でした。しかし2014年、Canadian Bitcoins はハッキングされて、少なくとも10万ドルのBitcoinが盗まれました。それは、どのように起こったのでしょうか?詐欺師の手法はとてもシンプルでした。

Canadian Bitcoins は、機密情報を管理するサーバーを所有していました。そして、詐欺師はCanadian BitcoinsのCEOであるJames Grant になりすましてメッセージを送り、ハッキングに必要なセキュリティコードを、手に入れることができました。とても古典的な方法ですが、実際にこのようなことが起こるということを証明した事件です。

ビットコインゴールド詐欺

ビットコインゴールドは、ビットコインのハードフォークにより分岐した暗号通貨です。2017年8月1日にビットコインがビットコインキャッシュに分かれた時、ビットコインの保有量に応じてビットコインキャッシュ が配布されたことを受けて、投資家はビットコインゴールドでも同様のことが起こるのではないかと期待しました。その心理を利用したのが、ここで紹介する詐欺です。

詐欺師は、”mybtgwallet.com”という偽サイトを作り、投資家に秘密鍵の提出を求めました。これにより、300万ドル以上のビットコインが詐欺師に盗まれました。ハードフォーク時には、このような詐欺が横行する場合もありますので、十分注意しましょう。

セキュリティに対する意識を高く持つ

本稿では、5つのビットコイン詐欺についてご紹介しました。注目すべきは、詐欺が必ずしも巧妙な手口により行われたわけではないことです。したがって、常にセキュリティに対する意識を高く持っていれば、このような詐欺の被害を受ける可能性はグッと減ります。本稿が参考になれば幸いです。以上、五月雨まくらでした。

参考:Digital Trends