ビットコイン(BTC)価格動向に影響を及ぼす現在のファンダメンタルズ整理・今後の見通しとは?

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ビットコイン(BTC)価格動向に影響を及ぼす現在のファンダメンタルズ整理・今後の予想とは?

たまには少しだけビットコイン(BTC)価格についての話を書きます。

ビットコインの価格は4月二週目を経て上昇トレンドに反転しました。
三ヶ月近くの下落トレンドに対し、反発をした格好です。

相場の動きに理由をつけるのは、多くの人と同じように後付けになってしまいますが、現在のビットコインのファンダメンタルズは基本的にポジティブに考えています。本稿では、反発した要因と、現在のビットコインにとってのファンダメンタルズを整理してみます。

納税期限の通過

4月16日はアメリカのタックスデー(納税期限日)、4月20日は日本の振替納税でした。
昨年に利益を確定している人や、トレードをしている人の納税が行われました。

昨年は過去に例がない上昇相場であったことから納税金額が大きい人も多かった人も沢山いるでしょう。納税分の日本円を確保していない人は、4月20日までにビットコインを売却、または「アルトコイン→ビットコイン→日本円」にするはずで、売り圧力でした。

実際のところ、結構な圧力であったと思いますが「納税売りがあることを予想して買いも入らない。」というサイクルもあったはずで、来年も納税シーズンは、同じような状況になってアノマリー化するのではないか?と予想しておきます。

アメリカでの規制の動き

ビットコインをどのように規制をするかという観点では、アメリカの動きが最も重要です。
今までアメリカで連邦レベルでビットコインや暗号通貨をどのように規制するかということに具体的な議論はあまり活発ではありませんでした。

しかし、2月の上院の公聴会を期に、パブリックでもSECやCFTCの発言は多くなり、議論は非常に具体的になってきました。

また、米国最大の取引所であるCoinbaseは、SECに監督される取引所を目指して、当局と協議を行うという進展ぶりで、これはビットコインにとってポジティブなことです。なお、SECの動向次第で一部のアルトコインには苦難があるかもしれません。

また、筆者が運営するコインストリート(https://www.coinstreet.club/)のポッドキャストの最新エピソードでは、SECの動きの整理、なぜアメリカの動きが重要なのか?を整理した収録を配信しました。ご興味ある方は是非ご覧ください。

ジョージ・ソロスなどの著名投資家の参入

ジョージ・ソロスは、基本的にファミリーオフィスであり、一般的な顧客資産を運用する機関投資家より容易にビットコイントレードに参入します。ジョージ・ソロスはハンガリーからイギリスに移民し、幼少時代、共産主義政権とナチスの占領下での生活を体験しています。

ユダヤ人でありながら、彼の父はハンガリー政府の役人を買収して、ソロスをその息子に仕立てあげました。その父の仕事は、アウシュヴィッツに連行されたユダヤ系の不動産所有者の財産を没収することで、そういった現実を間のあたりにした氏の原体験は、ビットコインの思想と相容れるところも多いのではと推察します。

いずれにしても、総額260億ドルを運用する一部にビットコインが組み入れされ、同時に氏のような著名な投資家をフォローする人は多く、その影響力は大きいです。なお4月現在のステータスは、まだ準備中とのことです。

関連:仮想通貨はバブルと発言した投資家ジョージ・ソロス氏が仮想通貨投資を開始か?

西海岸テック業界でもムードが変化

昨年、日本で取引所がCMを多く流している間、シリコンバレーではあまりビットコインやブロックチェーンは話題になっていませんでした。AIや、VR/ARなどのほうが遥かによく見られたワードだったと思いますが、今はビットコイン、ブロックチェーンがワードとしては存在感が上がっているように感じます。

きっかけは、Coinbaseの数字が出てきたことや、a16zとUSVリードによるCryptoKittiesへの投資、そしてFacebookを取り巻く一連の問題によるDecentralizedの必要性への関心の高まりだと思っています。

また、米業界では、レガシーな金融業界のエグゼクティブがビットコイン業界へ転職するニュースがここ一ヶ月相次ぎました。今シリコンバレー界隈の著名人でビットコインやブロックチェーンにかなり前向きであるのは、ピーター・ティール、マーク・アンドリーセン、リード・ホフマン、ジャック・ドーシーなどが挙げられます。

その他のポジティブな要因

他にも、日本国内においてはコインチェックを巡る一連の事件の収束、各国がこれから規制を整備していく前向きな流れ、イスラム法でビットコインを容認できるんではないかという見解のペーパーの公表、これまで寡占していたASIC製造業者の多様化が始まりそうであるなど、ポジティブな要素が非常に多く、価格において、ネガティブな要因は探しても見つかりづらいのではないかというくらいの状況だと個人的には思っています。

以上、ビットコインの価格動向に左右しそうなファンダメンタルについて簡単な整理をしました。また、去年を振り返ると、相場を牽引したのは、日本と韓国を投機熱でした。日本では大規模なCMが打たれ、その度に新規参入者が流入しました。

その点において、今年、日本の取引所事業者は去年のような雰囲気でCMを連続で打っていくようなことは、コインチェック問題を経て、自粛するはずで、ビットコインの価格の上昇は去年とはまた違う形で起こるのではないか?とも思っています。
いずれにしても、個人的にはビットコインの価格はポジティブにみています。