Bitcoin Optech(ビットコイン・オプテック)が設立
「Bitcoin Optech(ビットコイン・オプテック)」という新しい企業グループが設立されました。
Bitcoin Optech自体は、非営利の組織で、有志の企業団体によって構成されています。
▼Bitcoin Optech(ビットコイン・オプテック)
同プロジェクトは、企業のためにベストなオープンソースソフトウェアの提示や、企業がビットコインを導入をするために正しい使い方を示し、より良いユーザー体験や、安価なトランザクションフィーを維持することを目的としたグループです。
昨年末は、ビットコインのトランザクション手数料は大きく高騰をしました。
ビットコインでの一度の送金に3,000円近くまで高騰をして、送金手段としてのビットコインはほとんど使いものにならない状態にまでなってしまったことは記憶に新しいです。
現在、ビットコインのトランザクション数も減っており、手数料も下がっていますが、またトランザクションが混み合い手数料が高騰をする可能性は、十分に起こり得ることです。
それに対して、使用するブロック領域を節約ができるSegwitトランザクションも、ネットワーク全体の使用率は40%に留まっています。
これが40%に留まっている主な理由は、取引所やウォレットなどのサービスレイヤーの対応が遅れていることが要因です。ぞれぞれの企業がSegwitを導入していない理由は、他に優先事項の高い開発タスクがあることや、そもそもの技術力の欠如、Segwit自体に反対をしているなど、企業ごとに様々なものがあると思われます。
しかし、Segwitが導入をすれば、前述したようにブロック容量の使用を節約できる他、ユーザーの支払う手数料も減ります。
Bitcoin Optecの役割は、こういったテクノロジーの導入の仕方を示すことであるとしています。
コインベースやXapo、Squareなど多くの著名企業が賛同
同団体は、XapoのCEOが主導で設立され、CoinbaseやLedgerなどの業界の著名企業が多く参加しています。
Bitcoin Optecは、あくまで開発自体には関わりませんが、ビットコインの技術に近いことを扱う企業の団体としては初のものになります。賛同企業も十分に集まっており、これから影響力高くなる可能性もあると思います。
非中央集権的アセットのビットコインを取り巻くエコシステムで、こういった団体が仮に影響力を高めると、色々な意見も出てくることも考えられますが、ビットコインを扱う企業の標準リテラシー公開や導入促進はもっとされるべきなので、必要とされていると言えるのではないのでしょうか。
あくまで中立でいないことには批判の対象になりますし、それはしかるべきですが、今後のエコシステム内での貢献が期待されます。
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