ビットコイン発行限度枚数の80%がマイニング済みに

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ビットコインイメージ

ビットコインの発行枚数が2018年1月13日、上限の80%に達したことが分かった。ビットコインは2009年に発行された時から、発行上限枠が2100万枚に限定されている。大がかりなマイニング(採掘)が進み、すでに1680万BTCが採掘の報酬として配られており、残りは420万BTC(20%)となった。

ビットコインの発行枚数限度枠が残り少ないということは何を意味するのか?それはビットコイン価格にどのような影響を及ぼすのか?…以下に紹介するのは、ビットコインの本質から見て論理的に予測される一部メディアによる今後の見通しである。

ブロックチェーン特有の「ビザンチン将軍問題」を解決

ブロックチェーンの生みの親、サトシ・ナカモトが考案したビットコインの最大の成果の1つは、その分散型台帳システムにつきまとう「ビザンチン将軍問題(Byzantine General’s problem)」を解決したことである。分散型データベース上でブロックを形成する合意に達するまでには、通信自体か個々のノードが故障あるいは故意(51 percent、Sybil attackなど)に偽りの情報を伝達する可能性が常につきまとう。その結果、正しい合意が形成できるかが問われるという致命的な問題が「ビザンチン将軍問題」である。

サトシ・ナカモトは、ビットコインを公開する前に、この問題を解決するため、不正を発見・抑止するメカニズムつまり「プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work 以下:PoW)」を導入した。PoWは、各ノードに極めて難しい計算をさせて合意を形成させることによって、ビットコインの記録と送金の安全性を確実に確保する。

ビットコインのユーザーは、安い送金手数料でも一刻も早い送金を望む。一方、マイナー(採掘者)は、難易度が高い時期にマイニング(採掘)をしたくない。マイナーはハッシュレート(採掘速度)を調節して、人より早く合意に達して、ビットコインを手に入れようとする。サトシ・ナカモトは、極めて巧妙に、しかも高度な方法で、ユーザーとマイナー両者の要望を満たすよう、ブロックチェーン上で両者のバランス感覚を生み出した。

発行枚数の上限設定のマジック

ビットコイン発行枚数が限られていることから、残り枚数が少なくなれば、マイニングが難しくなる一方、ビットコインの購入も一段と難しくなる。そうなれば理論的には、需要と供給の差が大きくなり、ビットコインの価値は時間とともに上がることになる。マイナーは同時に、次第に難しくなる採掘に対応するため、合意のためのマイニング処理能力を常に上げなくてはならなくなる。

そして2020年ごろには、採掘の見返りとなる報酬は、サトシ・ナカモトが設定した4年ごとの「半減期」によって、1ブロック形成に付き現在の12.5BTCから6.25BTCに下落する。ビットコインが公開された2009年には、1ブロック形成につき50BTCが支払われたことを思えば、ビットコインの価値は、自ずと高まらざるを得ないことは自明である。

「資源は限りがあるが、欲望に限りなし」-ビットコインの経済

サトシ・ナカモトがPoWによって、「ビザンチン将軍問題」を解決したことによって、ビットコインは決してコピーされたり、二重払いされない安全かつ確実な資産として初めて誕生した。「ビザンチン将軍問題」の解決と発行枚数の上限によって、ほかのテクノロジーではあり得なかった「希少性」のあるデジタル通貨が生まれたのである。

ビットコイナー(bitcoiner)の大多数は、希少性のあるデジタル通貨が時とともに価値を高めるとの考え方である。そして今や、1680万枚のビットコインが発行済みとなって、コインの入手が一段と難しくなると、ビットコインの価値は上がるものと、当然考える。ビットコイン価格は一時的な変動はあっても、本質的あるいは論理的には、ゼロになることは考えられない。「資源は限りがあるが、欲望に限りなし」-ビットコインを取り巻く経済問題は、このインバランスではないだろうか。

(フリージャーナリスト、大手マスコミOB記者:長瀬雄壱)

参考
Bitcoin.com
ALTCOINTODAY.com

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