ビットコイン分岐ラーメン

久しぶりの記事更新です。今回の記事の分かり易い例えが思いつかなかったので、時間がかかってしまいました。内容は、よく聞くハードフォーク(分裂)についてです。

ちょうど先週、2017年11月9日にSegwit2Xのフォーク延期に続き、ビットコインクラシックの開発者グループが、「ビットコインクラシックの開発をやめます!」と、宣言しました。

この中で、以下のような文面があります。

“It is now up to you which chain will gain the most traction. It is now up to the next billion people to start to use Bitcoin Cash. In at most 6 months I’m sure we’ll just drop the “Cash” and call it “Bitcoin”.”

簡単に訳すと、このような内容になります。

“さあ、みんなでビットコインキャッシュを使いましょう。そして、6ヶ月以内にはビットコインキャッシュのキャッシュを外して、ビットコインと呼びましょう!”

クラシックやキャッシュやいろんな単語があって、混沌としていますが、ラーメン店に例えると少しわかりやすくなります。

ビットコインをラーメンに例えてみた

超行列ラーメン店「ラーメン三郎」(ビットコイン)がありました。そこで一緒にお店を切り盛りしてきた方が、店長と喧嘩して店を飛び出し、「三郎インスパイア」(ビットコインキャッシュ)を開店しました。
※インスパイアとは:思想などを吹き込むことの意

同時に「ラーメン三郎」の熱烈なファンの一部が、「元祖三郎」(ビットコインクラシック)を作ろうと「元祖三郎」計画を温めていたのですが、この度、それを断念し、以下の発表をしました。

* 「元祖三郎」計画を断念します!
* 「三郎インスパイア」がやっぱり美味しいので、今後は「三郎インスパイア」を、「ラーメン三郎」と呼んでいきましょう!


かなりざっくりとした例えですが、このような感じでしょう。

上記のように見ると、ビットコインキャッシュが何かしら支持を得て、今後主流派になるのかな?と、期待を抱かせる状況になっており、ビットコインキャッシュの価格の上昇及びビットコインの価格の下落が起こっています。

 ビットコインの直近1ヶ月(2017年11月12日)の値動き
参考:https://www.cryptocompare.com/coins/bch/overview

 

ビットコインキャッシュの直近1ヶ月(2017年11月12日)の値動き
参考:https://www.cryptocompare.com/coins/btc/overview

私は特段、ビットコインにもビットコインキャッシュにも肩入れするつもりはありません。ただ、ビットコインの仕組みにこういう状態を招いてしまう問題があることは知っておくべきでしょう。

では、そもそもどう言う経緯で、ビットコインキャッシュが誕生したのか見ていきましょう。

ビットコインキャッシュ

「ビットコインキャッシュ」は、以下のようにWikipediaで説明されています。

“ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash、略称:BCH)は暗号通貨「ビットコイン」のハードフォーク。2017年8月1日に誕生した。”

「ビットコイン」のハードフォーク”と言われても、ピンときません。ハードフォークを”分裂”と呼んでいますが、分裂と日本語訳がついたところで、それほど理解は変わらないでしょう。

ここで、もう一度例を挙げて見ましょう。Suicaに分裂騒動が起きたらどうなるでしょう?

お財布の中のSuicaを想像しましょう。ある日突然、以下のようなメールが来たらどうしますか?


平素、Suicaのご利用ありがとうございます。
この度、Suicaの運営元から独立しまして、Suica Cashというサービスを開始しましました。つきましては、開始キャンペーンとしまして、現在、お客様がSuicaにチャージされている残高と、同様の残高がチャージされているSuica Cashを送付させていただきます。下記のリンクから、アプリを開いていただくか、郵送依頼から住所を入力してください。
Suica CashはSuicaとは完全に別のサービスであり、Suicaが使用できたお店及び交通手段では使用できませんが、今後、拡張していきますのでご期待ください。


「無料でしかもなんか貰えるなら、いいか」とアプリをダウンロードしたり、Suica Cashのカードを受領するかと思います。そして、よくよくチェックすると、 新宿の金券ショップの張り紙で、

「Suica Cashカード、1000チャージを500円で買い取ります!」と、買取リストにも出ています。そして、数ヶ月後に、「Suica Cashカード、 1000チャージを2000円で買い取ります!」と、なっていると想像してみてください。

何か嘘みたいな話ですね。タダでもらったものがどこかで換金できるわけです。実際、2017年8月1日に誕生したビットコインキャッシュは、下記を上の内容で置き換えてもらえば、分かりやすくなるはずです。

Suica  =  ビットコイン
Suica cash  =  ビットコインキャッシュ
新宿の金券ショップ  =  取引所

ビットコインは今まで通りで、2017年8月1日の1日前の7月31日の状態をコピーして、ビットコインキャッシュというサービスが始まっただけです。これは本来のハードフォークなのでしょうか?

本来のハードフォーク

既存のチェーンから分岐する際にその合意形成をした上で、次に進むという大変民主主義的な発想が、ブロックチェーン及びビットコインの目指した姿でした。

しかし、現実には、それが仕組み的にうまく導入できず、合意形成をするのではなく、ある種独裁的な主導者(マイナー)によって、クローン(コピー)を作り、追従する人がいれば続ければよい形となっています。ブロックチェーンは、そのマイニング及びリワードの性質上、恒常的にハードフォークやクローンを繰り返すと考えられます。そのようなニュースが流れた時、どんな意味合いのフォークなのか、注意していただくと面白いかもしれません。