米カメラ大手コダック社ブランドのマイニング機、詐欺疑いでリリース前に差し止めへ

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米大手コダック社ブランドのマイニング機、詐欺疑いでリリース前に差し止めへ

米大手写真用品メーカーKodak(コダック)社のブランドを掲げたビットコイン(BTC)のマイニング事業が、詐欺の疑いにより停止処分を受けた。この事業の関係者によると、今回の事業は米国証券取引委員会(SEC: Securities and Exchange Commission)の差し止めを受け、これ以上進行することができなくなったとのことだ

非現実な「高リターン」保証をしたスポットライトUSA社

今年の1月、ビットコイン(BTC)のマイニングコンピューター“Kodak KashMiner”が、ラスベガスで開かれたコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で初公開された。“Kodak KashMiner”が展示されていた場所はコダック社のブースではあったが、実際のところ、この装置はSpotlite USA(スポットライトUSA)という企業の製品であり、この企業はコダック社ブランドで製品を販売する資格を持っているのだ(ライセンシー企業)。

このスポットライトUSA社の事業は、“Kodak KashMiner”を初期費用3,400米ドル(約38万円)で顧客に貸し出すというものであった。また、リースで借り入れた数百台の発電機をニューヨークのコダック本社に設置し、莫大な電力を低出費で利用する計画もコダック社と共有していた。

“Kodak KashMiner”をレンタルした投資家は、この装置のマイニングによってビットコイン(BTC)が得られると、その一部を受け取ることができ、見積りでは2年間に9,000米ドル(約100万円)、毎月375米ドル(約4万円)相当のリターンが保証されていたそうだ。

しかし、“Kodak KashMiner”は間もなく精査の対象となってしまい、詐欺を働いたとして、破棄されてしまったのだ。この精査には、『Bitcoin Standard』の作者Saifedean Ammous氏などさまざま専門家がいる。

ビットコイン(BTC)のマイニングは、その難易度が絶えず上がり続けており、そのことを考慮すると、“Kodak KashMiner”が保証しているリターン額があまりにも高額だということで、現在の見解ではこの指摘は正当なものとされている。

実は正式なコダック社ライセンスを受けていなかったマイニング機

イギリスメディアBBCの報告によると、スポットライトUSA社のCEO、Halston Mikail氏は、このマイニングプロジェクトはこれ以上進めないと宣言した。Mikail氏によると、このKodak社ブランドのマイニングプロジェクトは、米国証券取引委員会(SEC)によって停止させられたそうだ。

しかし、この件に関してコダック社側の指摘では、この事業はコダック社からのライセンスを正式に受けていなかったそうである。 代弁者は、次のように述べた

「確かにこの装置はコダック社のライセンス権を持ったスポットライトUSA社がCESに出展したものですが、“KashMiner”はKodak社本部のライセンスを受けた製品ではありません」

コダック社によるこの発言は、“KashMiner”のプロジェクトがどれだけ信用できない事業だったかを明確に表している。このプロジェクトは、ライセンスを得ないまま挙行されただけでなく、実際に使われていた装置はコダック社本部で最初にインストールされたものではなかったのである。

スポットライトUSA社は、詐欺に信憑性を持たせるために、今回の事業の宣伝に「コダック社ブランド」という目くらましを織り込んだ可能性が高い。このライセンスの詐称も、「確実なリターン」保証と並んで、SECに目を付けられた大きな要因の1つであろう。

コダック社は既に5,000米ドル(約55万円)の資金調達を目的としたトークンの提供を行った経験もあり、当時この事業は市場から好意的受け入れられていた。

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参考:Bitcoinist

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