MakerDAOで発行できるDAI(ダイ)を日常決済で使うことを意識したBurner WalletとxDAIとは?

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MakerDAOで発行できるDAI(ダイ)を日常決済で使うことを意識したBurner WalletとxDAIとは?

DAI(ダイ)は、MakerDAO(メイカーダオ)のシステムをもとに発行されるStablecoin(ステーブルコイン)で、Ethereum(イーサリアム)の経済圏で広く使われつつあります。

DAIが主にどこで使用をされているかについては、イーサリアムのレンディングプロトコルを通してであったり、DApps(分散型アプリケーション)内などあくまでイーサリアム経済圏の中で使われています。MakerDAO自体の解説はこちらに詳しいです。

参考:Ethereumの分散型金融で広く利用がされ始めているDAIと、その裏側のMakerDAOの仕組み、ガバナンスの考察

日常決済で使いにくいという課題を解決するBurner WalletとxDAI

ただし、DAIはステーブルコインであるもののイーサリアムのネットワーク内に存在するので、送金のコンファメーションには数分がかかり、トランザクションにGas(ガス)が必要であることは日常決済では使いにくい点になっています。

これを解決する可能性があるプロジェクトが、Burner WalletおよびxDAIです。

MakerDAOで発行できるDAI(ダイ)を日常決済で使うことを意識したBurner WalletとxDAIって何?※使用時イメージ画像

特に銀行口座を持たない人が多く、決済システムが発達していない新興国を意識して作ったプロダクトだといいます。以下の章では、これらがどういったものであるか解説をします。

イーサリアム(Ethereum)のPoAサイドチェーンで稼働をするxDAI

「xDAI」とは、xDAI Chain上に存在するトークンであり、POA Network(ポアネットワーク)を利用したEthereum(イーサリアム)のサイドチェーンです。xDAI Chainは、PoA(Proof of Authority)による特定のバリデータによって検証され、高速なトランザクションが行えるサイドチェーンです。

このサイドチェーン上に、イーサリアムのメインチェーン上のDAIとペグしたトークンであるxDAIがあります。メインチェーンのDAIのホルダーは、xDai Bridgeを通してDAIのロックアップを行い、xDaiをサイドチェーン上で生成できます。

執筆時点で、xDAI Chainは、MakerDAOとPOA Network、Giveth、ProtoFireの4つのバリデータが検証しています。BlockStreamがローンチをしたビットコインにおけるLiquidと似たような仕組みであるとイメージしてもられば分かりやすいだろうと思われます。

参考(1):https://xdai.io/
参考(2):https://medium.com/poa-network/

xDAIを使いやすくするBurner Wallet

「Burner Wallet」とは、このxDAIを使いやすくするためのウォレットであると言えます。Burner Walletは、xDAI Chainに互換性がある形で開発され、Burner Walletを持つ2人のユーザーはxDAIを5秒で送り合うことができます。DAIとペグをしたxDAIは、USDと等価なので、格安でモバイル決済ができるようになることを意味します。

Burner Walletは、オープンソースプロジェクトのバウンティプラットフォームであるGitCoinの開発者が始めたサイドプロジェクトです。

Burner Walletのコードはオープンソースで公開されており、ビルド(プログラムを作る工程)して使うこともできますし、開発者としてコントリビュート(貢献、参加)することも可能です。(参照

実際の使用のイメージは下記の動画を参照すると良いでしょう。

PoAを利用したサイドチェーンとBurner Walletのような仕組みは、例えるならば、交通マネーのSuicaのような仕組みと似ていると言えます。堅牢性が高いメインチェーンのウォレットから、決済に使用しそうな分だけをPoAのチェーンにxDAIにペグをするようなイメージです。現金をSuicaにチャージをする感覚と近いでしょう。

参考:https://medium.com/gitcoin/

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