キャセイパシフィック航空がブロックチェーン技術を導入、マイル確認がほぼリアルタイムに

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センタリング

2018年5月9日、キャセイパシフィック・グループとマイレージプログラムである「Asia Miles(アジア・マイル)」は、アクセンチュアと提携し、初のブロックチェーン技術を利用したマーケティングキャンペーンを開始した。

キャセイパシフィック航空がブロックチェーン業界に参入

香港に拠点を置く大手航空会社「キャセイパシフィック航空 (Cathay Pacific)」はこの度、ブロックチェーン技術を利用した新たなサービスを開始。ブロックチェーンの技術により、利用者、パートナー企業、航空会社などが、マイルに応じた報酬がリアルタイムで管理可能となる。

キャセイパシフィック・グループは、アイルランドの総合コンサルティング会社「Accenture(アクセンチュア)」と技術提携を結んでおり、新しいモバイルアプリケーション、プラットフォームを開発。このほど、香港で新たにマーケティングキャンペーン「Unlocked More Miles」を開始した。このキャンペーンは、アジア・マイルが提携するレストランなどで利用をすればするほどボーナスマイルを付与される仕組みとなっている。

今回新たなブロックチェーン利用のプラットフォームやモバイルアプリケーションの提供に伴い、アジア・マイル会員はマイルを獲得後、その翌日にはアカウントに加算されたマイルが確認できる。このブロックチェーンプラットフォームはデータの流れを自動化し、航空会社とマイルプログラムパートナー(提携)間でデータを共有することで、データの透明化や取引履歴の保管が可能となる。

キャセイパシフィック・グループはプロジェクトについて下記のように説明した。

「このプロジェクトのすばらしい点はブロックチェーンを使うことで業務を効率化し仕事量を減らすことができる点です。ブロックチェーンに裏打ちされたこの技術は、アジア・マイルに参加するパートナーに健全な単一のデータを提供することができます。アジア・マイル会員、およびパートナーは、ほぼリアルタイムで報酬(マイル)を管理することが可能です。」

仮想通貨・ブロックチェーンを使ったその他航空会社の動き

2018年2月、シンガポール航空はMicrosoftと提携し、ブロックチェーン技術をベースにした「loyalty wallet application」を開発した。同じブロックチェーンを利用したサービスを提供するライバル会社として、キャセイパシフィック・グループは動向を注視している。

また、東南アジアの航空会社であるAir Asia(エア・アジア)は、報酬プログラムがマイルではなく「BigCoin」という独自の仮想通貨を使ったものに移行する旨を発表している。エア・アジアCEOはICOを利用した新しいマーケットを開拓をしていきたいとの発言もしているが、現在は(ICOによる資金調達に関しては)まだ検討中とのことである。

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ドイツの航空会社であるルフトハンザドイツ航空も、既にスイスのブロックチェーンスタートアップ企業にICOを通して投資している。彼らが投資しているのはWinding Treeという旅行をテーマとしたブロックチェーンのプロジェクトで、イーサリアム(Ethereum)のブロックチェーンを使用している。

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こういった航空会社 × ブロックチェーン・仮想通貨というビジネスは年々増加してきている。今後も新たなサービスが生まれるのか、引き続き注目したい。

(翻訳者:RAVA)

参考:CCN