中国:ブロックチェーン技術利用の教育プロジェクト、米国のIVYリーグならぬ「YECリーグ」を設立

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中国でブロックチェーン技術利用の教育プロジェクト、米国のIVYリーグならぬ「YECリーグ」を設立

5月下旬、中国のMIT(米マサチューセッツ工科大学の略称)ともいわれる清華大学を中心とした、中国の大学群が教育の在り方を大きく変えるプロジェクトを設立したことがわかった。そのプロジェクトは『YECリーグ(Young Education Chain league)』と呼ばれ、アメリカのIVYリーグ(米国名門私立大学8校の総称)のような一極集中的な既存のエリート教育とは真逆のものだという。

YECリーグの目標とは?

YECリーグが目指すものは、ブロックチェーン技術を利用し、教育機関によって構成された分散型自律組織(DAO)を作り、どのような大学教育機関でも分散化された組織に参加できるようにすることだという。最終的には、学生や教育機関がYECリーグ上にある共有された教育資源に容易にアクセスできるようにすることを目標にしている。

YECリーグプロジェクトの中心となっているのが清華大学の『x-lab』である。2012年に開設され、コワーキングスペースや機材の提供、メンターによるサポートなどを通して学内スタートアップを支える役割を果たしている。すでにx-labを通して1000以上のプロジェクト、400以上の企業が誕生した実績がある。

中国では特許出願数が世界最多

x-labをはじめ、現在中国ではブロックチェーン関連の特許出願が相次いでいる。2017年には世界最多の特許出願数を誇り、その数は225件に上った。また、知的所有権ニュース専門サイトIPRdailyが発表した「2017年世界ブロックチェーン企業特許ランキング」では上位10企業のうち7社を中国系企業がしめ、1位は中国に拠点を置く、世界大手ECの一つ、アリババ社であった。(中国以外だと、米国のバンク・オブ・アメリカやマスターカードがランクインしている)

躍進の背景には、中国が政府主導で仮想通貨関連技術の研究開発に乗り出していることがあるようだ。2018年3月には日本の経済産業省に相当する中国工業情報化部が正式に、ブロックチェーンと分散型台帳の技術を標準化するための国家委員会の設立を発表している。

今のところYECプロジェクトのタイムライン、採用される技術、あるいは政府当局との繋がりなどの詳細は明らかになっていないが、こういった『教育×ブロックチェーン』は世界からも注目される分野といわれており、注目していきたい。

参考:Coindesk