CMEのビットコイン先物取引量が前年比132%増に、機関投資家の関心高まる

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CMEのビットコイン先物取引量が前年比132%増に、機関投資家の関心高まる

シカゴマーカンタイル取引所(CME)のビットコイン(BTC)先物取引量が新記録を樹立、ビットコインに対する機関投資家の関心を明白に示したものとして注目されています。ビットコイン取引量は、1日平均7,237件の約定を達成し、過去1年(YTD)に132%増を実現しました。

機関投資家が5-6月にビットコイン先物取引に大出動

ビットコインは2018年12月半ば以来、強気相場に転じて、その価格はこれまで300%余り上昇しています。ビットコインは最低価格である3,130ドル(約33万円)から、19年6月26日には最高価格1万4,000ドル(約148万円)を記録しました。17年10月以来、ビットコイン価格は6,100ドルから6,450ドルまでがレジスタンスラインといわれ、18年の弱気市場では心理的にも重要なサポートラインともなってきました。

その6,000ドルのレジスタンスラインを超えた19年5月は、仮想通貨業界とともにCMEにとっても、極めて重要な時期となりました。8月に入っても、機関投資家の関心は引き続き高く、CMEはビットコイン先物取引で最も成功した1カ月でした。

CMEグループのマネジングディレクターであるティム・マクコート(Tim McCourt)氏は8月23日、Forbesとのインタビューに応えて、「(ビットコイン先物は5月)日量平均が1万3,600件に上った。これはビットコイン想定元本にして5億1500万ドルもしくは6万8,000BTCに相当する。5月13日には、ビットコインは1日の成約数が過去最高の3万3,677件(想定元本13億ドルもしくは16万8,000BTC)を記録した」と述べています。

先物取引所シカゴマーカンタイル取引所(CME)が大きく成長

マクコート氏は「これはビットコイン先物にとって素晴らしいい時期である」と同時に、仮想通貨全体にとってもそうであると語っています。

同氏は続けて、「仮想通貨に対する幅広い多数の投資家の関心があるとともに、仮想通貨とブロックチェーン技術のさまざまなアプリケーションへの関心も高まっている。このような新しい市場がどのように成長し拡大していくかを見るのは楽しみだ」と語っています。

同氏によると、CMEグループは中立的な取引市場であることが重要であり、ビットコイン価格の上下動に関わらず、ビットコイン市場参加者のリスク監視を支援するのがCMEの役割であることを強調、「CMEグループのビットコイン先物がここまで成長してきたことを喜んでいる」と語りました。

ビットコイン先物約定の半数が満期を迎えて保ち合い局面がどうなるか注視

マクコート氏は、ビットコイン先物の満期が仮想通貨市場与える影響についてコメントを避けましたが、多くのアナリストは、価格に影響を与える可能性があると見ています。仮想通貨トレーダーとして知られるジョシュ・オルゼワイツ(Josh Olzewicz)氏は、ビットコイン先物の満期が17年12月に始まった大幅な下げ相場の主要な触媒になったと見ています。同氏は満期と価格変動に緊密な相関関係があるとの見解を示しています。

ある匿名のアナリストによると、CMEのビットコイン先物の未決済約定のおよそ半数が、9月第1週末(9月7日)までに満期を迎えます。ありうるとすれば9月1週末から2週にかけて、ビットコイン価格の大きな変動が予想される訳ですが、果たしてどうなるでしょうか?

コイ二スト・ポドキャスト(Coinist Podcast)のホストを務めるルーク・マーティン(Luke Martin)氏によれば、価格を操作する手法ポンプ・アンド・ダンプ説がいつでも通用する訳はないと忠告します。このような満期が近づけば、ビットコインの運用益は落ち、満期が過ぎた後は、逆に上昇するというのが市場の通常の動きだそうです。

CMEの先物約定の満期が近いこと、バックト(Bakkt)の現物引き渡しによるビットコイン先物取引開始(9月23日)が迫っているプラス効果など、2カ月前からみられる保ち合い局面がどうなるか注視してみましょう。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

参考
CME Bitcoin futures volume up 130% YTD indicating institutional attention

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