CMEグループのビットコイン(BTC)先物取引量は41%増、ETFの承認待ちか

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CMEグループのビットコイン先物取引量は41%増、上場投資信託(ETF)の承認待ちか

CMEグループが10月17日、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)におけるビットコイン(BTC)先物の1日平均取引量(ADV)は2018年第3四半期(Q3)も第2四半期(Q2)の急上昇後も上昇傾向を維持したと公表した。Q3のADVは、17年12月にビットコイン先物取引を開始して以来、18年各四半期比最大である。

BTC先物取引量は18年Q2に上昇後Q3はやや緩み41%増

グラフに示されているように、Q3のADVは5,053件の契約となり、Q2の3,577契約、第1四半期の1,854契約との比較で、それぞれ41%、170%増となった。CMEはまた、ビットコイン先物の未決済の建玉(OI)の数がQ3は2,873件で、Q1の1,523件、Q2の2,405件と比較して、それぞれ88%増、19%増となったと発表した。

9月にシンガポールで開催されたCoindesk主催のイベントで、CMEマネジングディレクター兼エクイティ商品および代替商品投資グローバルヘッドのティム・マッコート氏(Tim McCourt)は、取引量が増えていることをふまえて、特にアジア市場に力を入れていきたいとの見通しを語っていた。

同氏は「CMEでアメリカ国外から取引されるビットコイン先物の40%のうちの21%アジアでの取引である」と語っている。

Q2のBTC先物取引は前期比最高に伸びてピーク状態に

同氏はさらに、CMEのビットコイン先物市場は、18年の仮想通貨の低迷の責めを負わないと述べ、「われわれは市場全体のほんの一部に過ぎない」と説明した。

これをQ1に対するQ2の結果を比較すると、Q3の取引のダイナミクスはやや緩慢になっている。CMEは7月20日、Q1/Q2対比で取引量について発表した際は、Q2の取引がADVで93%、QIで58%それぞれ大幅増加していた。

仮想通貨アナリストでCNBC番組の司会役であるラン・ノイナー氏(Ran NeuNer)は10月初め、米証券取引所(SEC)によるいくつかのビットコイン上場投資信託(ETF)申請の決定を控えて、ビットコイン価格は「急騰待ち」であると予想した。

ノイナー氏はETFと先物を比較し、17年12月のBTC先物上場待ちのビットコイン価格が6,691ドル(11月11日)から2万ドル(12月17日)になった前例を引き合いに出した。

近い将来ビットコイン(BTC)以外の先物取引計画なし

ブルームバーグ(Bloomberg)は7月に、CMEは近い将来にビットコイン以外の仮想通貨の先物取引をする計画はないとのテリー・ダフィー(Terry Duffy )最高経営責任者(CEO)の見解を伝えている。

ダフィー氏は、ビットコインは最も議論の的になった商品だったことを打ち明けて、ほかの仮想通貨先物の上場契約は急務ではないと語った。また、「今のところビットコインについては成り行きを見る」と語っている。

サンフランシスコ連邦準備銀行は、18年のこれまで仮想通貨市場が急落したのはビットコイン先物取引開始が原因だとの見方を示した。同銀は「BTC先物取引導入後の価格の下落は、偶然の一致ではない」と断じた。

ビットコイン先物を含めて先物市場価格の動きは、SECが認可決定を先送りしている上場投資信託(ETF)の決着次第で、その成り行きに当面目を離せない。

(フリージャーナリスト、大手マスコミOB記者:長瀬雄壱)

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参考
coindesk
bloomberg

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