米国の仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)が日本上陸、日本法人CEOは“お金のデザイン”COOが就任

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米国の仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)が日本上陸、日本法人CEOは“お金のデザイン”COOが就任

2018年6月4日、米国大手取引所GDAXを運営する「コインベース(Coinbase)」が日本市場参入を正式に発表した。同社日本法人の代表は『お金のデザイン』COO(最高執行責任者)を歴任した、北澤直氏が務める。提携先は三菱UFJファイナンスグループではと報じられており、日本国内法制度への適応など、様々な面からコインベースをサポートするとみられる。

同社は、2018年度以内を目標に日本の金融庁に仮想通貨交換事業社として登録される計画を立てている。

コインベース(Coinbase)とは

コインベースは2012年に創業された、比較的歴史の浅いベンチャー企業だ。だが、こと仮想通貨業界においては巨額のビットコイン流出事件がいまだに話題になるマウント・ゴックス社と並んで、パイオニアの一つとして知られる。

昨今の仮想通貨ブームの影響を受けてか、営業成績はよく、世界でも数少ないユニコーン企業(企業価値が10億ドル “約1100億円” 以上を誇るベンチャー、スタートアップ企業)でもある。また、CEOのブライアン・アームストロング氏は2月に米フォーブス氏が報じた「仮想通貨長者ランキング」にて、6位にランクインし、話題を集めた。

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日本国内では、米国法人と同様に主要通貨の販売、そして投資家の仲介(取引所の運営)を営む予定だ。併せて、同社の日本法人CEOを北澤直氏が務めることが発表された。

日本法人CEOはおカネのデザインCOO北澤直氏

北澤氏はペンシルベニア大学大学院を修了、弁護士資格を持っている。以前は6年間、金融、不動産分野で日本・NY両国にまたがって弁護士として活躍していた。その後、世界最大手証券会社の一つである「モルガン・スタンレー」、日本法人の一つである「モルガン・スタンレー証券」(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)にて、6年間投資銀行員を務めた。

その後、投資運用サービスである「THEO」を手掛けるおカネのデザインにて、COO歴任している。
日本の改正資金法による仮想通貨交換事業社登録制度はコインチェックのネム流出事件以降、事実上厳格化したといわれている。こうした中で金融関連の法に精通する、北澤氏に白羽の矢が立ったとみられている。

お金のデザイン公式サイト出典:https://www.money-design.com/

仮想通貨業界の立ちはだかる壁

これまでにも、バイナンスや大手取引所のクラーケンが日本市場から撤退を余儀なくされている。ブルームバーグ誌の報道によれば、コインベース社は日本金融庁と密に連絡を取り合っているといわれる。従業員の5%をセキュリティ専門のエンジニアが占め、ホットウォレットでの保管でも全額資産補償をうたう同社の強みがどれほど事業社登録に向けて優位となるかは今のところ明らかになっていない。

ただ、取引所のある種 “寡占状態” が進む日本国内において、経験が豊富な大手仮想通貨事業者の登録は市場競争を活性化させ、業界の健全化、ひいてはユーザーにとって恩恵をもたらすのではないか、という好意的な意見も少なくない。

参考
Bloomberg
Coindesk