Coinbaseが分散型IDサービス買収とウォレットリブランディング、分散型金融が広まる社会に向けた取り組み

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Coinbaseが分散型IDサービス買収とウォレットリブランディング、分散型金融が広まる社会に向けた取り組み

仮想通貨取引所のCoinbase(コインベース)が2つの発表をしました。

分散型IDサービスを買収

まず、サンフランシスコベースのスタートアップで、分散型アイデンティティに取り組む「Distributed Systems」の買収を行ったことを発表しました。

公式のアナウンスでは、個人のアイデンティティやデータの管理を推し進める強い意欲を表明しています。個人のインターネット上のアイデンティティ管理をより優れた形にし、安全なオンラインでの体験を推し進めるとしています。

参考:Coinbase

ブロックチェーンをID管理に応用する将来像は期待視されており、これの取り組むプロジェクトは数多くあります。例えば、Civic、Sovrin、Evernym、UPort、BlockStackなどがそうです。

クライアントサーバーで、中央集権で個人情報を管理する問題は、Facebookのケンブリッジアナリティカ事件で露呈し、今でも活発に議論をされていて、インターネット上のプライバシーの意識は以前よりは高まっています。

しかし、プライバシーの意識は高まっても、僕たちの生活にFacebookやGoogleは切っても切り離せないものになっています。Coinbaseの取り組みは、そういった状況に少しずつアプローチしていくものになるのではないかと思います。

Coinbaseは、本案件以外にも買収や投資活動が活発化しています。

ウォレットをリブランディング。Coinbase walletへ

もうひとつの発表は、Coinbaseが以前から提供をしているウォレットのtoshiの名称を「Coinbase wallet」に変更をし、リブランディングをするという発表です。

公式のアナウンスは下記です。
参考:Coinbase

アナウンスでは、名前の変更だけではなく、これからウォレットプロダクトにより投資をすべきタイミングで、より多くの人がdecentralized webにアクセスできるように努力をすると表明しています。以前からCoinbaseは、取引所以外に様々なサービスを拡充しており、それについては、筆者ブログで詳しく解説をしています。

Coinbaseウォレットは、暗号通貨を保管するだけではなく、いわゆるDAppsブラウザと呼ばれるもので、様々なDAppsやDEX、主にEthereum系のアプリケーションの接続先になります。

Coinbaseウォレットでは、主に以下のような機能がつきます。(ブログを引用)

  • ETH、および全てのERC20トークンの保管(近日、ビットコイン・ビットコインキャッシュ ・ライトコインをサポート)
  • ICOトークンや、エアドロップの受け取り
  • non-fungible tokensの保存、マーケットプレイス
  • 国をまたいだ送金
  • DEXへのアクセス
  • DAppsやブロックチェーン関連サービスへのアクセス

ウォレットの将来像とは、他にも多くのプレイヤーが同じ未来を描いており、最近ではBinance(バイナンス)がTrust Walletを買収しています。

このようにCoinbaseはすでにブロックチェーンがより使われる未来、分散型金融や、実用的なアプリケーションが生まれてくる世界を見据えて準備を行っています。

今後のCoinbaseの動向が注目されます。

筆者が運営するd10labコミュニティでは、Coinbaseに関するレポートを配信しました。
Coinbaseの投資先、これまで経営、その影響力など多岐に渡り触れています。

おそらくCoinbaseを研究したレポートとしては、英語・日本語を探しても、ここまでまとめたものは、執筆時点ではないと思います。ご興味ある方はぜひお読みください。

▼d10n lab 未来を思考するための離合集散的コミュニティ
https://d10nlab.com/

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