アメリカのサンフランシスコに拠点を置く仮想通貨取引所のコインベース(Coinbase)が10月30日、今回の投資ラウンドで3億ドル(約340億円)の資金調達に成功した。また、企業評価額が80億ドル(約9,000億円)に達したことを発表した。
仮想通貨取引のインフラ拡大やカストディサービスの機能追加に
今回の投資ラウンドのシリーズEをけん引したのは、アメリカのヘッジファンドであるタイガー・グローバル・マネジメント(Tiger Global Management)で、このほかにYコンビネーター・コンティニュイティ(Y Combinator Continuity)、ウェリントン・マネジメント(Wellington Management)、アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)、ポリーチェーン・キャピタル(Polychain Capital)などが参加していた。
コインベースの執行責任者(COO)のアシフ・ヒアジ氏(Asiff Hirji)のブログによると、
今回の調達した資金は、仮想通貨と法定通貨を取引するインフラを世界中に拡大し、 より多くの仮想通貨を提供するために使用される。
その他にも、コインベースウォレットなど仮想通貨に関する便利なアプリケーションの促進、またニューヨーク州からカストディアンとして承認されたことを受け、カストディサービスの機能を拡充し、さまざまな金融機関を仮想通貨の世界に呼び込むために使用されるという。
仮想通貨の市場は停滞も、成長を続けるCoinbase
コインベースは成長は目を張るものがる。10月30日のブルームバーグ(Bloomberg)の報道によると、2017年には3億8,000万ドル(約430億円)の利益を出し、2018年の利益が4億5,600万ドル(約510億円)に達すると予想されている。
ヒアジ氏はブログの最後に、「私たちはコインベースの成長は仮想通貨のエコシステムが規模や影響力において成長している確証として見ている。最終的にはより開かれた世界の金融システムの到来を告げることになるだろう」とコメントしている。
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