LedgerX米国初の現物決済されるビットコイン先物のローンチを7月31日に報道したCoindeskは、一変して米商品先物取引委員会(CFTC)による承認を受けていないとし、「LedgerXの現物決済ビットコイン先物はローンチしていない」と報道。
BREAKING: A CFTC spokesperson has confirmed to CoinDesk that @ledgerx has "not yet been approved" to offer physical bitcoin futures contracts. More details to come. https://t.co/jL7l0hbXIQ
— CoinDesk (@coindesk) August 1, 2019
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現物決済ビットコイン先物ローンチ報道から一変
Coindeskによると、CFTCがLedgerXの現物決済ビットコイン先物をまだ承認していないとし、元のローンチ報道を再度否定した。LedgerXはCoindeskに対し、7月31日水曜日にビットコイン先物をローンチすると述べており、政府機関であるCFTCによる規制のもと提供される差金決済ではない「世界初のビットコイン現物で決済される先物のローンチ」となるはずだった。
この報道の翌日、CFTCの議長であるマイケル・ショート(Michael Short)氏によるメールの声明によると「LedgerXのビットコイン先物は委員会(CFTC)」によってまだ承認されていない」としている。
ローンチ報道はミスリードか?認識のずれか
また実際にLedgerXのデータページを確認すると、スワップトレードとオプション契約しか現れておらず、ビットコイン先物は見受けられない。
出典:LedgerX
LedgerXの最高執行責任者(COO)であるジュティカ・ チョウ(Juthica Chou)氏はCoindeskの取材に対して、「ビットコイン先物の取引は行っていない」と認めている。チョウ氏は31日のローンチは同社のスワップとオプション取引を提供するOmni Platformのローンチであると述べている。
同社の最高経営責任者(CEO)の ポール・チョウ(Paul Chou)氏は、「スワップと先物は僅かな違いしかなく、先物とスワップを区別するのは馬鹿げている」と述べている。
ビットコイン先物は承認が必要
今回のミスリードはCoindeskによるものか、はたまたLedgerXの表現の問題かは定かではない。だが、現物決済されるビットコイン先物をLedgerXがローンチするには、CFTCの承認が必要となり、今回のケースでは報道元のCoindeskとビットコイン先物のLedgerX双方の意見が食い違っており、CFTCには承認されていない。
CFTC高官によると、LedgerXのビットコイン先物は承認の最終ステージにあると見られている。
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参考:What Happened: Why the First US Physical Bitcoin Futures Haven’t Launched