データ漏えいを防止し分散スコアリングを進めるColendiネットワークとは?

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データ漏えいを防止し分散スコアリングを進めるColendiネットワークとは?出典:Colendi

Colendiは、エニグマ(Enigma)とパートナーシップを結んでいるプロジェクトの1つで、データ漏えい防止と分散信用スコアリングを進めるプロジェクトである。

これからますますデジタル社会が進むにあたり、データの漏えいの危機も増えているように感じる中、ブロックチェーンとエニグマプロトコルによるプライバシー保護技術によって、Colendiネットワークはデータ漏えいを防止する分散スコアリングシステムの開発を進めている。

データ漏えいを防ぐための技術

最近、インド最大手の銀行SBI(State Bank of India)でユーザーのデータが漏えいされている可能性があると伝えられた。SBIのサーバーがインドの都市ムンバイのデータセンターにあり、パスワードが保護されていなかったとされている。これにより、銀行の残高や取引履歴などSBIユーザーの財務情報に誰でもアクセスできる状況にあったという。

毎日のようにハッカーによるデータベースへの攻撃が発見されるにつれ、多くのユーザーが自分のアカウントを失う、もしくはユーザーのプライバシーとセキュリティの喪失につながることになる。このようなデジタル社会において、サイバーセキュリティ対策を改善するためにはどうしたらよいのだろうか。

ブロックチェーンテクノロジーは、2008年の金融危機における銀行システムの不適切性を認識し、既存の金融システムに挑戦するように誕生した。集中されたサーバーや監視システムが排除されており、分散型ネットワークのコンセンサスによるアルゴリズムによって、金融取引などを含めたトランザクションアクティビティを実現できる。

ブロックチェーンテクノロジーによって、分散コンピュータで構成されるインフラストラクチャにデータが残っている限り、データの破損、盗難、紛失を防ぐことが可能。分散型のメカニズムでは、ハッカーが情報(ブロック)を改ざんしようとすると、システム全体がすべての情報(ブロック)を分析し、ネットワークの大部分とは異なるものを検出。その結果、即座に除外される。このブロックチェーンテクノロジーにより、さまざまな分野において、不正行為を防止し、データ保護を強化することができる。

Colendiでは詐欺を防止する

Colendiは、マイクロクレジットや信用スコアリングのプラットフォームとしてプロジェクトを進める。ブロックチェーンを利用して詐欺を防ぎ、顧客のデータを保護することができる。そして開発された信用スコアリングにより、ユーザーに自己主権とデジタルIDを提供する。

これは、パートナーのエニグマプロトコルによるプライベート保護技術と一緒に提供される。イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンのスマートコントラクトによって、すべての操作が実行されるものとなる。ユーザーがColendiのアプリケーションにログインすると、自分のIDのみがネットワーク上の他のユーザーと共有され、データ全体は非公開。IDパラメータへのアクセスは、ユーザー所有のスマートフォンと、登録時にユーザーに与えられた秘密鍵によってのみ可能となる。

Colendiには、先に述べたようにスコアリングの機能もある。これは、ローンなどの信用取引に使われるデジタルスコアで、ユーザー1人につき1つとなっており、取引履歴やスマートフォン、ソーシャルメディアなどから収集された情報により作成される。このアルゴリズムは、スマートコントラクトにより実行され、既存の証明方法とは別なアプローチによりスコアリングされる。これは、既存の金融システムである銀行口座やクレジットカードなどを持っていない人にとってのスコアリングに役立つと考えられる。

デジタル社会におけるスコアリングサービスの重要性

デジタル社会において自身を取り巻くデータは増え続け、同時に常にデータ漏えいの危機にさらされている。保護されたデータを使用して自身の信用度をスコアリングできるサービスは、これから必要となるサービスだろう。

何か新しいサービスが登場すると、そのたびにユーザーは個人の情報を提供しなければならない。サービスを提供する企業としても、悪意のあるユーザーにサービスを利用してほしくはない。この問題は常につきまとい、個人情報を預かるサービス提供側の企業も、セキュリティ面で妥協できない状況であると言える。

まさしく信用スコアリングの向かう先は、こういった場所にあるのではないかと思う。個人情報を提供せずとも、唯一無二の分散信用スコアリングによって得た評価により、サービスを受けることも可能になる。ユーザーや企業が、個人情報を保護するセキュリティにストレスを感じる必要も少しはなくなるのではないだろうか。

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参考:Colendi