新型コロナウイルスはデジタル通貨と分散型金融を加速する

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新型コロナウイルスはデジタル通貨と分散型金融を加速する

新型コロナウイルスのパンデミックが暗号資産(仮想通貨)に与えている影響は大きいとは言われますが、実際にどのような影響を与えているのか説明できる人は多くはありません。会社から離れて働くリモートワークや自宅学習など長年の生活サイクルを狂わせる影響は予想以上に大きいと言わざるを得ません。その中でデジタル通貨への移行、決済など仮想通貨取引が進むと、仮想通貨コミュニティーにはさまざまな新しい状況が出現します。

金融の将来は分散型に

コロナ禍によって今日までに、世界で1億2,000万人以上が感染、280万人近くが死亡、地球上の人類の生活にかつてない脅威を与えています。既存の金融システムは、非集中型金融つまり仮想通貨によって徐々に取って代わろうとしています。

起業家でテクノロジー預言者として知られるバラジ・スリニバンサン(Balaji Srinivasan)氏は、デジタルゴールとデジタル金融の時代到来を予言して、「規制は金融とヘルスケア、教育面でのインターネットの進歩を遅らせたが、止めることはできない。スマート国家がそれを採用することになろう」と語ります。

仮想通貨はより多くの商品を徐々にプロトコルに変えようとしています。2021年に見られる仮想通貨の強気相場は、このような傾向を加速することになります。その好例がDeFi(分散型金融)です。非集中型のブロックチェーン経済が始まっています。

仮想通貨へ転換点

紙幣は、世界保健機関(WHO)も認めるようにウイルスの運び手になります。中国人民大学ブロックチェーンディレクターのヤン・ドン(Yang Dong)氏は、時代は今やデジタル人民元の出番であると語り、「デジタル通貨がその流通と適用を加速するチャンスとして利用される」と語ります。

中国では、新型コロナウイルスのまん延によってロックダウンに追い込まれ、紙幣は紫外線で殺菌処理されました。中国での金銭のやり取りの多くは現に、ウィーチャットペイ(WeChat Pay)もしくはアリペイ(AliPay)を使ってデジタル決済されています。仮想通貨はこの面からも利用増への転換点を迎えようとしています。

ペイパルの仮想通貨サービスと中央銀行デジタル通貨(CBDC)

世界最大手決済処理サービス業ペイパル(PayPal)は2020年10月21日、ユーザーがデジタル資産を売買、保有することができる新サービスの開始を発表しました。ペイパルはこの決定に至る理由は、「デジタル決済と価値のデジタル表出は、新型ウイルスのパンデミックと中央銀行と消費者によるデジタル通貨への関心の高まりによって加速し続けている」と述べています。

デジタル通貨への移行という流れの中で、政府もこれを好機と捉え中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行へと動いています。

国際決済銀行(BIS)ゼネラルマネジャーのアグスティン・カルステンス(Agustín Carstens)氏は「新型ウイルスのパンデミックは、デジタルチェンジをさらに加速する」ことを認めています。同氏はしかし、中央銀行がデジタル通貨の発行と管理を掌握して、安定した価値を保持し、システムの全体的なセキュリティを監視して、柔軟な総供給を確保すべきであると強調しています。

参考
The transition to digital currencies and decentralized finance is accelerating

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長瀬雄壱
フリージャーナリスト、大手マスコミのOB記者。在職中は社会部、科学部、外信部で記者活動を行なう。特に外信部では、10年余り海外特派員(3カ国)を務め、国際関係、政治、経済、社会、戦争取材など、あらゆる分野で記者活動を続けた。翻訳業務経歴は約50年あり、今でも海外ニュースを深くモニターしている。