160億円分の仮想通貨喪失の取引所、4,000万円以上のBTCをアクセスできないウォレットに送金

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160億円分の仮想通貨喪失の取引所、4,000万円以上のBTCをアクセスできないウォレットに送金

カナダの仮想通貨取引所のクアドリガCX(QuadrigaCX)が2月6日、約4,300万円に相当する103ビットコイン(BTC)を現在アクセスのできない同社のコールドウォレットに誤って送金していたことが分かった。アーンスト・アンド・ヤング( Ernst and Young)社の調査レポートにより明らかになった。

4,000万円以上のビットコイン(BTC)をアクセスできないウォレットに送金

クアドリガCX社は、顧客の資産を管理するコールドウォレットを唯一管理していた創業者で最高経営責任者(CEO)のジェラルド・コットン(Gerald Cotten)氏がインドの旅行中に死亡したことにより、顧客から預かっていた1億9,000万カナダドル(約160億円)相当のビットコインをはじめとする仮想通貨にアクセスができない状態が続いていた。

同社は2月5日、ノヴァスコシア州立最高裁判所から申請していた債権者保護の認可を受け、アーンスト・アンド・ヤング社がクアドリガCX社の手続きの監視を行っていた。

今回発表されたアーンスト・アンド・ヤング社の調査によると、同取引所は2月5日時点で約6,200万円に相当する154BTCのほか、イーサリアム(ETH)やビットコインキャッシュ(BCH)など総額90万2,743カナダドル(約7,500万円)相当の仮想通貨を同社のホットウォレットに保有していたとされている。

しかし2月6日に、同ホットウォレットにあった154BTCの内103BTC(約4,300万円)を現在アクセスができない状態にあるコールドウォレットに誤って送金していたことが発覚。コールドウォレットから仮想通貨を取り戻すよう動いているという。

残りの51BTCを含むその他の仮想通貨は今後、アーンスト・アンド・ヤング社が管理するコールドウォレットに送金される予定だという。

ノートパソコンなどのデジタル機器は確保

また同レポートでは、同社はコットン氏がかつて所有していたさまざまなデジタル機器を確保していると報告している。

確保されたのは、使用中のものを含む4台のノートパソコンと使用できないものを含む4台の携帯電話、3つのUSBキー。またコットン氏の自宅にあるとされるデスクトップ型パソコンを回収するための措置を講じているという。

同レポートには、アーンスト・アンド・ヤング社とクアドリガCX社は引き続きコールドウォレットにアクセスする方法を探し、裁判所に報告するとしている。

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参考
FIRST REPORT OF THE MONITOR
February 12, 2019

文:Akihiko Hirata(@akkyhira