これはお店でビットコインで支払いをしたことが無い人のためのガイド兼実録レポートである。
しかし、間に比較的長いビットコイン女子トークが差し込んであるため、決済シーンだけが知りたい場合は一気に一番下までスクロールしていただいて構わない。
今回編集部はビットコインを使って決済をするべく、ある有名スポットへ足を運んだ。
目次
ビットコインでお寿司が食べたい
それはビットコイン決済を受け付ける回転寿司店、銀座沼津港だ。
このお店ではビットコインだけでなく、中国で人気のウィーチャット・ペイメント等様々な決済方法に対応している。
お店に入る時点でビットコインが支払いに使えるか一応確認しておいた。
実はこの時、編集部女子のバッグにはビットコインとPASMOと小銭しか支払いに使えそうなものが入っていなかったからだ。
この後お店に入ってから食事を注文したりする際は何も特別な事はしなくてもよい。普通にランチを楽しむのみだ。
そして、銀座でお寿司ランチというわくわくシチュエーションに編集部一人だと寂しいのでビットコインが使えるアイドルの結城ちかさんに一緒に来てもらった。
今回の女子会ゲストは結城ちかさん
彼女はビットコイナーの間では「ビットガールズ」でおなじみだ。
ビットガールズとは昨年の秋から深夜に放送されていた、これから人気度アップのアイドルを「発掘(マイニング)」するコンセプトの番組だ。残念ながら現在はすでに放送終了している。
第一期と第2期に分かれ総勢約20名の個性的な女の子たちがオーディションで選ばれ、ビットガールズの番組で活躍していた。
取引所のZAIFと連携して視聴者は自分が応援する女の子にブロックチェーンを使ったトークンで投票したり、トレカブというトレーディングカード+株のようなものをビットコインで売り出し、時価総額ランキングで争ったりもした。
もちろん、結城ちかさんも大健闘。
↑一番記憶に残っているという元モーニング娘、矢口真理さんがゲストで登場した回。
シリーズの途中からビットコインの秘密鍵が部分ごとに番組の画面にチラっと出てくるようになっていて、誰よりも早く全部見つけて秘密鍵を解読すればビットコインをゲットできるようになっていた。
筆者はこれを狙って夜中の2時に血眼で番組を見ていたのだが、徒労に終わり、素直に番組を楽しむのが正解だったと感じている。
ビットコイン☆ガールズトーク
折角なので、ランチしながら彼女の近況や今だから聞けるビットガールズ放送時の話を聞いてみた。
編: 最近はどんな活動をしてるんですか?
ち: 最近は撮影会とかライブとかが多いですね。DVDも出しています!
編: もう終わってしまいましたがビットコイナーにとってはちかちゃんといえばビットガールズです。あのテレビ番組出演でビットコインについては詳しくなったのでしょうか?
ち:ご存知の通り放送の中では直接ビットコインについて話すことはなかったですけど、Twitterでビットコインをやっている人たちが色々教えてくれたりしたのは嬉しかったです。
編:仮想通貨界隈のツイッターは最新情報も多く回ってくるし情報収集にもいいですよね。番組の後半ではビットコインの歌を歌ったりしていませんでしたっけ?
ICOやハードフォークについて歌うガールズ
ち:ありましたね!ビットガールズの中で歌の選抜オーディションをして、最終選考まで勝ち残りました!
*この歌を知らない方、覚えていない方のために、以下歌詞を一部抜粋
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「恋のクラウドセール – Bit Girls Go ICO –」
You! テクニカルには読めなくても
成り行きでもいいじゃない
Me! トレカブ主の秘密鍵で
運命揺れるトランザクション
織り込み済みのチャートでは
今が底、今夜にもTo da moon!
I I Aye Aye 愛を下さい Lie Lie Nai Nai 嘘じゃない
ハードフォーク絶対不可の 恋のクラウドセール
I I Aye Aye 愛を下さい Bye Bye Nai Nai まだ終わらない
Market Cap 改ざん不可 We’re Bit Girls GO ICO
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編:ずっと気になっていたんですが、「恋のクラウドセール」の歌詞って意味わかりますか?
この歌詞に興奮したのはハードコアビットコイナーだけだという説が濃厚なんですが、 ICOとか参加したことあります?ハードフォークとか分かります?
ち: なんとなくビットコインの値動きについてなんだな、とは思ってました。でもサトシって誰だっけ・・・
マネージャーさん:サトシっていうのはビットコインをつくったと言われている人だけど、誰かは分かっていないんだ。ビットコインの最小単位は1satoshiっていうんだよ。
編: (マネージャーさん詳しい!!)To the moonとかは価格がロケットで月に行くみたいに上がる、みたいな意味で使われてますね。
ちか:そうなんだ! この歌は結局SHOWROOMとコラボした最終選考の末ビットガールズからは誰も選ばれず、番組と関係なかった歌の上手な人たちがエンディングソングを歌うことになっちゃったのでちょっと残念でした。
出来レース無しの真剣勝負だったので仕方ないですけれど、ビットガールズに思い入れがあるメンバーで歌いたかったな。
編:(その悲しみ視聴してたビットコイナーみんな味わったと思うで・・・)
ライブの物販はビットコイン決済対応
編:ビットガールズは終わってしまいましたが、その後もビットコイン使ったりしてくれていると嬉しいのですが・・
ち:今でもライブの時に販売しているDVDやチェキでのツーショット等はビットコイン決済に対応していますよ。11月は誕生月なのでライブをやる予定なのですが、チケットをビットコインで買えるようにもしたいと思っています。
編:そうなのですね!自身でもビットコインをたくさん持ってたりするんですか?
ち:実はこの間ウォレットのアプリを消してしまって、全部手持ちのビットコインを全部なくしてしまったことがあったんです。バックアップも取っていなかったので悲惨な結末になりました。
でも、ビットコインが使えるネイルサロンに行ったりしたこともあります!お店がコインチェックさんの決済サービスを導入していたので、サクッとビットコインで支払いました。
未成年はビットコイン取引所の登録が面倒・・
編:以前取引所のチャットに降臨したりしていましたが、トレードなどはやっているのでしょうか?
ち: 最近は売買はしていないです。チャットはまた参加したいです。取引所とかも色々試したいのですが、実は未成年なので取引所に登録する時に父親と母親の両方のサインが必要だったりしてちょっと普通より面倒なんですよね。
4月からは一段と厳しくなったので、取引所ごとに対応するのが少し大変で・・。
編:そうか、未成年だったことを完全に忘れていました。
ご両親は何とおっしゃっていますか?
ち: 私の場合はお母さんがサポートしてくれるので 大丈夫です。 最近はテレビCMもやっている効果もあって、そこまで危険ではないと思ってもらえているみたいです。
今後は取引所の使い方やビットコインの使い方を動画で解説していきたいなと思っています。今準備中なので、完成したら多くの人に見てもらいたいと思っています。
ビットガールズを放送していた時もそうだったけれど、ファンの方がビットコインに興味を持ってくれても、買いたいのに方法が分からなかったり、どの取引所やアプリを使えばいいか分からないとの声を頂いたので、ビットコインについてもっと知ってもらえる活動がしたいです!
↑「このPEPEカードが欲しい!」
ランチを食べ終わったあとにRERAPEPE(レアペペ)カードを一緒に見たりも。
レアペペは、ビットコインのブロックチェーンを使ったトレーディングカードのこと。一般ユーザーが絵をかいて、ブロックチェーンを使った枚数限定カードとして発行することができる。これが一部の仮想通貨ファンの間で妙に流行しており、数万円で売買されることもある。
本人はかなり興味深々で自分でもカードを発行してみたいとのこと。動くPEPEカードが好きだそうで、もしもGODTANUカーとジョーカーのカード(JOKERPEPEKEK)が気になったそう。
お店でビットコイン決済をする方法
色々話せたところで最後はもちろんビットコイン支払い。
外出先でビットコイン決済をするにはビットコインを買って、スマホのウォレットに入れておこう。お店では店員さんがQRコードを出してくれるので、アプリにしたがって送金するだけでよい。
手順は以下の通りだ。
1.取引所でビットコインを買う
↓
2.取引所からビットコインを出金。自分のスマホアプリにビットコインを移す (ここまでをお店に来る前にやっておく)
↓
3.お店に行って支払いの時にQRコードを出してもらう
↓
4.ビットコインが入ったアプリからQRコードを読み込んで送金
↓
5.お店側のiPadで着金確認
最後にレジに行って、「ビットコインでお願いします」とお伝えすると、店員さんがこんな風にiPadを出してくれた。 ここに以下の情報が表示されている。
・日本円での金額
・何ビットコイン払えばいいのか
・スマホで支払いをするためのQRコード
支払い側はスマホを取り出して、ウォレットアプリを起動。
今回使っているウォレットアプリはCopay(コペイ)といううもの。他にもbreadwallet(ブレッドウォレット)やBlockchain.infoなどのモバイルウォレット、取引所が提供する決済用のウォレットなどがある。
※ウォレットはウォレットでもTrezor(トレザー)などのハードウェアウォレットでは店頭でスムーズに決済できない。店舗でビットコインを使う時はスマホのウォレットアプリを使おう。
関連記事→ビットコインのお財布「ウォレット」
ビットコインのアプリには送金用QRコードを読み込むためのボタンが付いている。このアプリからQRコードをスキャン→画面に表示される金額を確認→送金ボタンの手順で支払い操作を行う。
この操作の数秒後にお店のiPadに受け取り完了マークが表示された。
これで支払いも完了だ。
今回取材に協力してくださったのは、ビットコインが使えるお寿司屋さん銀座沼津港だ。この店舗は店内にビットコインATMも設置しており長くビットコイン決済に対応している。
最近はビットコイン決済対応店舗が増えているため、コインチョイスでも紹介していきたい。